ホーム > 相続コラム > 遺留分 > 遺留分と兄弟の関係|兄弟に遺留分が認められていない理由とは
公開日:2020.6.15  更新日:2021.4.30

遺留分と兄弟の関係|兄弟に遺留分が認められていない理由とは

虎ノ門第一法律事務所
石橋 輝之 弁護士(左) 枝廣 恭子 弁護士(右)
監修記事
%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%83%e3%83%81
注目 遺留分に関する弁護士相談をご検討中の方へ
Person
電話・メールOK
夜間・休日も対応
累計相談数
9万件超
遺留分が得意な
弁護士から探せる
遺留分が得意な
弁護士を探す

遺留分とは、法定相続人が最低限の遺産を取得できる権利のことで、もし遺言書などで自身の遺留分が侵害されていた場合は、遺留分侵害額請求(旧:遺留分減殺請求)を行うことで遺産のうち遺留分相当を取り返すことができます。

ただし、この遺留分は被相続人の兄弟・姉妹には認められていません。

支払い額をめぐって調停や訴訟になるケースも多く見受けられますが、兄弟姉妹は遺留分が認められていないために遺留分侵害額請求という方法で金銭の支払いを求めることはできず、遺言書の無効確認等々の遺産をめぐる争いに発展することも多くあります。

そこで今回は、なぜ兄弟や姉妹には遺留分が認められていないのか、兄弟たちが遺留分を確保することはできないのか解説します。

なお、遺留分の請求については「遺留分減殺請求」という呼び名でご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、法改正により遺留分減殺請求は「遺留分侵害額請求」として名前も制度内容も改められておりますので、ご注意ください(2019年7月1日施行)。

兄弟間の遺留分に納得いかない不満がある方は弁護士へご相談ください

  • 兄の方が立場が上だから逆らえない
  • 弟は生前贈与を受けていたので遺留分が同じ金額になるのは納得いかない
  • 被相続人(亡くなった人)の介護をしていたので寄与分がもらえるはず。兄弟同じの遺留分になるのはおかしい

上記のような悩みを抱えているなら弁護士にご相談ください。

弁護士は法律に基づき遺留分が侵害されているか判断します。

もし遺留分が侵害されているようであれば遺産を取り戻せる可能性は高いです。

当サイト『相続弁護士ナビ』は下記の特徴をもつ、相続問題に特化した弁護士相談サイトです。

  1. 相続問題を得意とする経験豊富な弁護士を検索可能
  2. 【電話相談可能】【初回面談料無料】の事務所も多数掲載

相続問題を得意としている弁護士を掲載しているため、迅速に兄弟間の遺留分が正確かどうか教えてもらえます。

遺留分に納得いかないなら、以下のリンクからお近くの弁護士を探して相談してみましょう。

遺留分が得意な弁護士を探す

初回の面談相談無料・休日/夜間対応可能の事務所も多数掲載

北海道・東北

北海道  |  青森  |  岩手  |  宮城  |  秋田  |  山形  |  福島

関東

東京  |  神奈川  |  埼玉  |  千葉  |  茨城  |  群馬  |  栃木

北陸・甲信越

山梨  |  新潟  |  長野  |  富山  |  石川  |  福井

東海

愛知  |  岐阜  |  静岡  |  三重

関西

大阪  |  兵庫  |  京都  |  滋賀  |  奈良  |  和歌山

中国・四国

鳥取  |  島根  |  岡山  |  広島  |  山口  |  徳島  |  香川  |  愛媛  |  高知

九州・沖縄

福岡  |  佐賀  |  長崎  |  熊本  |  大分  |  宮崎  |  鹿児島  |  沖縄

【迷っている方へ】弁護士に相談するとどんな風に相続問題が解決する?

遺留分が兄弟には認められていない理由

遺留分の権利が兄弟姉妹に認められてないことは民法第1042条で決められています。

(遺留分の帰属及びその割合)

第千四十二条 兄弟姉妹以外の相続人は、遺留分として、次条第一項に規定する遺留分を算定するための財産の価額に、次の各号に掲げる区分に応じてそれぞれ当該各号に定める割合を乗じた額を受ける。

一 直系尊属のみが相続人である場合 三分の一

二 前号に掲げる場合以外の場合 二分の一

引用:民法1042条

つまり、兄弟姉妹は遺言内容に対してどんなに不満があったとしても、遺留分の権利を主張することはできないということです。これは兄弟姉妹が法定相続人になる場合でも、相続人が兄弟姉妹ただ1人しかいなかった場合でも同様です。

理由1:相続関係が一番遠いから

兄弟や姉妹に遺留分がない大きな理由としては、法定相続人の中では被相続人との関係が最も遠いからと言われています。「法定相続分とは?計算方法は?遺産分割した時の割合を図解で解説」や「【弁護士監修】遺産相続の優先順位と遺産割合を図解で解説」で詳しく解説していますが、遺産相続には遺産を取得する順番が決められています。

表:法律上定められた相続の順位

相続の順位

法定相続人

 配偶者相続人

法定相続分

第一順位

直系卑属(子または孫)

配偶者

配偶者:1/2
子:1/2

第二順位

直系尊属(父母または祖父母)

配偶者

配偶者:2/3
直系尊属:1/3

第三順位

兄弟姉妹

配偶者

配偶者:3/4
兄弟姉妹:1/4


上記のように兄弟姉妹は相続順位第三位で、兄弟姉妹が法定相続人となるのは、第一順、第二順位の相続人のいずれもがいないとき、すなわち、被相続人に子ども、親のいずれもいないときです。

しかも、法定相続分は配偶者がいる場合は4分の1しかありません。

理由2:兄弟には代襲相続があるから

兄弟姉妹には代襲相続という制度があるのも理由のひとつと言われています。

代襲相続(だいしゅうそうぞく)とは?
相続人となる予定であった被相続人の「子」または「兄弟姉妹」が相続開始時に死亡・相続欠格・相続廃除を原因として相続権を失っていた場合に、本来相続人となる予定の者に代わって、「直系卑属である子」が相続分を承継する制度です。この時、相続人となる予定だった者を「被代襲者」、直系卑属である子を「代襲者」と呼びます。
引用元:代襲相続の全知識|範囲や割合、基礎控除・相続放棄との関係とは​

兄弟や姉妹は相続人としては第三順位ですので、配偶者+兄弟姉妹または兄弟姉妹のみが相続人となる場合に遺産を相続することになります。基本的に配偶者と直系血族が優先され、傍系血族である兄弟姉妹は、相続分や遺留分について法律上の取り扱いがやや異なる部分があります。

 

代襲の可否

備考

兄弟姉妹の子

甥姪までは代襲相続権が認められている

兄弟姉妹の養子

養親である兄弟姉妹が亡くなる前に養子縁組をしている場合、代襲相続権が認められる

兄弟姉妹の孫

×

兄弟姉妹の場合は、孫が代襲相続人になることはできない

兄弟姉妹の配偶者

×

兄弟姉妹の場合に限らず、配偶者は代襲相続権を有しない


兄弟姉妹の子が代襲相続人になる場合、被相続人から見て甥姪にあたる人たちが相続に参加します。

もし兄弟姉妹に遺留分を認めてしまうと、甥姪にまで遺留分権が発生することになりますが、これによって被相続人がせっかく作成した遺言書の効力が一部否定されてしまうのは遺言者にとって酷なのではないかという理由から、兄弟姉妹には遺留分権を与えないとされています。

遺留分が得意な弁護士を探す

初回の面談相談無料・休日/夜間対応可能の事務所も多数掲載

北海道・東北

北海道  |  青森  |  岩手  |  宮城  |  秋田  |  山形  |  福島

関東

東京  |  神奈川  |  埼玉  |  千葉  |  茨城  |  群馬  |  栃木

北陸・甲信越

山梨  |  新潟  |  長野  |  富山  |  石川  |  福井

東海

愛知  |  岐阜  |  静岡  |  三重

関西

大阪  |  兵庫  |  京都  |  滋賀  |  奈良  |  和歌山

中国・四国

鳥取  |  島根  |  岡山  |  広島  |  山口  |  徳島  |  香川  |  愛媛  |  高知

九州・沖縄

福岡  |  佐賀  |  長崎  |  熊本  |  大分  |  宮崎  |  鹿児島  |  沖縄

【迷っている方へ】弁護士に相談するとどんな風に相続問題が解決する?

遺留分の割合|兄弟以外に認められた遺留分の計算

遺留分の割合を知るにあたって、各相続人の遺留分がどの程度の割合なのかを確認していこうと思います。遺留分は、直系尊属のみが相続人である場合は法定相続分の3分の1となりますが、それ以外の場合は法定相続分の2分の1の割合となります。なお、遺留分相当の金銭の支払いを求められるのは、遺留分侵害請求権を行使した相続人のみであり、一人の相続人が遺留分侵害請求権を行使したことで、他の相続人全員にその効果が及ぶものではありません。

下記の表は、一般的な遺留分の割合を示したものになります。

相続人

遺留分の割合

配偶者のみ

1/2

子のみ

1/2

配偶者と子

子:1/4
配偶者:1/4

配偶者と直系尊属

配偶者:1/3
直系尊属(父母):1/6

直系尊属のみ

1/3

兄弟のみ

なし

基本的な考え方は上表の通りです。

配偶者のみの場合

配偶者の遺留分 = 被相続人の財産 × 1/2
遺産の総額が1000万円なら500万円が遺留分相当額となります。

配偶者と子の場合

子が2人の場合

配偶者=(被相続人の財産)×1/2×1/2=1/4
長男 =(被相続人の財産)×1/2×1/2×1/2=1/8
長女 =(被相続人の財産)×1/2×1/2×1/2=1/8

子が3人の場合

配偶者=(被相続人の財産)×1/2×1/2=1/4
長男 =(被相続人の財産)×1/2×1/2×1/3=1/12
長女 =(被相続人の財産)×1/2×1/2×1/3=1/12
次男 =(被相続人の財産)×1/2×1/2×1/3=1/12

配偶者と直系尊属の場合

配偶者      =(被相続人の財産)×1/2×2/3=1/3
直系尊属(父・母)=(被相続人の財産)×1/2×1/3=1/6(2人の場合はさらに×1/2)

直系尊属のみの場合

直系尊属(父・母)=(被相続人の財産)×1/3(2人の場合はさらに×1/2)

配偶者と兄弟姉妹の場合

配偶者  =(被相続人の財産)×1/2
兄弟姉妹 = なし

遺留分が得意な弁護士を探す

初回の面談相談無料・休日/夜間対応可能の事務所も多数掲載

北海道・東北

北海道  |  青森  |  岩手  |  宮城  |  秋田  |  山形  |  福島

関東

東京  |  神奈川  |  埼玉  |  千葉  |  茨城  |  群馬  |  栃木

北陸・甲信越

山梨  |  新潟  |  長野  |  富山  |  石川  |  福井

東海

愛知  |  岐阜  |  静岡  |  三重

関西

大阪  |  兵庫  |  京都  |  滋賀  |  奈良  |  和歌山

中国・四国

鳥取  |  島根  |  岡山  |  広島  |  山口  |  徳島  |  香川  |  愛媛  |  高知

九州・沖縄

福岡  |  佐賀  |  長崎  |  熊本  |  大分  |  宮崎  |  鹿児島  |  沖縄

【迷っている方へ】弁護士に相談するとどんな風に相続問題が解決する?

兄弟姉妹に遺留分のような保障はできないのか

兄弟姉妹が相続人になりそうな場合、仮に兄弟姉妹へ相続財産を一切渡したくなければ、遺言書を作成し、他の人に全財産を渡すことを明記しておくだけで実現できます。兄弟姉妹には遺留分がありませんので、遺言書通りの遺産分割がなされる可能性が非常に高いと言えるでしょう。

そうではなく、推定相続人である兄弟姉妹にも財産を渡したい場合には、①遺言で細かく指定しておくか、②遺言書の作成をせずに、遺産分割協議で法定相続分通りに分割されることを期待するか、③生命保険金など受取人固有の財産になるものを準備しておくといった方法が考えられます。

兄弟姉妹は遺留分の請求はできないが寄与分の請求は可能

寄与分とは、相続人の中で被相続人の相続財産の維持または増加に特別に貢献した人は、法定相続分以上に相続財産を受け取ることができるという制度です(民法904条の2)。もし兄弟姉妹が相続人になる場合で、この条件を満たしていれば、寄与分を主張することができるでしょう。

遺言内容が衝突すれば寄与分は消えてしまう

ただし、遺言の内容と寄与分が衝突する場合は遺言書が優先されるため、寄与分を主張することはできません。

この場合、兄弟姉妹は遺留分も寄与分も主張することができなくなるので、相続財産を手に入れることはできませんから注意しましょう。

まとめ

兄弟姉妹には遺留分が認められませんので、兄弟姉妹に遺産を渡したい場合には遺言で指定しておくなどの対策が必要です。

ただし、寄与分の請求は可能ですので、参考記事をご覧になるか、お近くの弁護士事務所へご相談ください。

遺留分が得意な弁護士を探す

初回の面談相談無料・休日/夜間対応可能の事務所も多数掲載

北海道・東北

北海道  |  青森  |  岩手  |  宮城  |  秋田  |  山形  |  福島

関東

東京  |  神奈川  |  埼玉  |  千葉  |  茨城  |  群馬  |  栃木

北陸・甲信越

山梨  |  新潟  |  長野  |  富山  |  石川  |  福井

東海

愛知  |  岐阜  |  静岡  |  三重

関西

大阪  |  兵庫  |  京都  |  滋賀  |  奈良  |  和歌山

中国・四国

鳥取  |  島根  |  岡山  |  広島  |  山口  |  徳島  |  香川  |  愛媛  |  高知

九州・沖縄

福岡  |  佐賀  |  長崎  |  熊本  |  大分  |  宮崎  |  鹿児島  |  沖縄

【迷っている方へ】弁護士に相談するとどんな風に相続問題が解決する?

 

【最短30秒】ユーザーアンケートに回答する

 

 
 相続弁護士ナビでは、よりよいコンテンツを提供するためにアクセスいただいたユーザーの声を募集しております。
 8問選択式の簡単なアンケートですので、ぜひご協力ください。
 
アンケートに回答する
 
弁護士費用をカバーする保険「弁護士費用保険メルシー」
弁護士費用を補償

親族・親戚間の遺産争い・兄弟間での遺留分の争い・相続放棄による争い・遺言書に起因する争いなど、遺産相続トラブルが発生した際に、専門家に相談したくても費用がネックになり、自分で解決しようとして余計に問題がこじれてしまうというケースが多くあります。

いざという時のための保険が弁護士費用保険です。
遺産相続トラブルに限らず、労働問題や離婚トラブル、交通事故など様々な法律トラブルでも利用可能です

弁護士費用保険について詳しく見る ≫

KL2021・OD・157

この記事の監修者
虎ノ門第一法律事務所
石橋 輝之 弁護士(左) 枝廣 恭子 弁護士(右) (東京弁護士会)
相続全般の問題解決で豊富な実績があり、多くの解決パターンを提案できる経験値が強み。税理士など他の士業や専門家とも連携するほか、司法書士資格を持つ弁護士も在籍するなど、ワンストップで対応できる体制。

兄弟間の遺留分に納得いかない・不満がある方は弁護士へご相談ください

・兄の方が立場が上だから逆らえない
・弟は生前贈与を受けていたので遺留分が同じ金額になるのは納得いかない
・被相続人(亡くなった人)の介護をしていたので寄与分がもらえるはず。兄弟同じの遺留分になるのはおかしい

上記のような悩みを抱えているなら弁護士にご相談ください。

弁護士は法律に基づき遺留分が侵害されているか判断します。

もし遺留分が侵害されているようであれば遺産を取り戻せる可能性は高いです。

当サイト『相続弁護士ナビ』は下記の特徴をもつ、相続問題に特化した弁護士相談サイトです。

1:相続問題を得意とする経験豊富な弁護士を検索可能
2:【電話相談可能】【初回面談料無料】の事務所も多数掲載

相続問題を得意としている弁護士を掲載しているため、迅速に兄弟間の遺留分が正確かどうか教えてもらえます。

遺留分に納得いかないなら、下記からお近くの弁護士を探して相談してみましょう。

SNSで記事をシェアする

相護士ナビ編集部

本記事は相続弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※相続弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。 ※本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。
遺留分

遺留分をもっと知りたいあなたに

Icon search white 相談内容から弁護士を探す
Category souzokutrouble normal Category tsukaikomi normal Category isanbunkatsu normal
Category iryubun normal Category souzokuhouki normal Category yuigon normal
Category daisyusouzoku normal Category seinenkouken normal Category fudosan normal
Category souzokunin normal Category souzokuzaisan normal Category souzokutouki normal
Category shintaku normal
Sidebar writer recruit