ベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ) > 相続コラム > 遺産分割 > 【必見】孫に遺産相続させたい人が知るべき5パターンと事例を紹介!
公開日:2019.8.15  更新日:2021.3.10

【必見】孫に遺産相続させたい人が知るべき5パターンと事例を紹介!

川崎相続遺言法律事務所
関口 英紀 弁護士
監修記事
Souzoku mago
注目 遺産分割に関する弁護士相談をご検討中の方へ
Person
電話・メールOK
夜間・休日も対応
累計相談数
9万件超
遺産分割が得意な
弁護士から探せる
遺産分割が得意な
弁護士を探す

遺産相続で孫に遺産を渡したいと考えている方は多いと思います。遺産相続の際に遺産を受け取る人を相続人と言います。相続人は遺産をもらえる順番が法律で決まっています。被相続人が亡くなった際、基本的には下記の順位で遺産を相続していきます。

  • 第1順位:子供(相続時に死亡している場合には孫)
  • 第2順位:被相続人の親
  • 第3順位:被相続人の兄弟姉妹

※配偶者がいる場合には、配偶者は同時に相続人になります。

このように、孫が法律上相続分を認められるのは、その親である子が相続時点で亡くなっている場合に限られます。今回は遺産相続に孫を含めたいと考えた場合にどんな方法があるのかご紹介します。

孫に財産を残したいなら弁護士へ相談するのがオススメです

孫は基本的に財産を相続できませんが、遺言書生前贈与養子縁組という方法を利用すれば、遺産を渡すことも可能です。

しかし孫に財産をあげすぎて、他の相続人とトラブルになったというケースも少なくありません。

孫に遺産を渡したい時は、どのくらいの財産であればトラブルに発展しないかを弁護士に相談をした方がいいでしょう。

当サイト『ベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)』は下記の特徴をもつ、相続問題に特化した弁護士相談サイトです。

  1. 相続問題を得意とする経験豊富な弁護士を検索可能
  2. 電話相談可能・初回面談料無料の事務所も多数掲載

相続問題を得意としている弁護士を掲載しているため、トラブルにならない孫への財産配分を的確にアドバイスしてもらえます

孫へ遺産を渡したいけど、相続人の間でトラブルを発生させたくないとお考えなら、まずは下記からお近くの弁護士を探して相談してみてください。

遺産相続に詳しい弁護士を探す

初回の面談相談無料・休日/夜間対応可能の事務所も多数掲載

北海道・東北

北海道 | 青森 | 岩手 | 宮城 | 秋田 | 山形 | 福島

関東

東京 | 神奈川 | 埼玉 | 千葉 | 茨城 | 群馬 | 栃木

北陸・甲信越

山梨 | 新潟 | 長野 | 富山 | 石川 | 福井

東海

愛知 | 岐阜 | 静岡 | 三重

関西

大阪 | 兵庫 | 京都 | 滋賀 | 奈良 | 和歌山

中国・四国

鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 | 徳島 | 香川 | 愛媛 |高知

九州・沖縄

福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 | 沖縄

孫に遺産相続できる5つのパターン

冒頭でもお伝えしましたが、基本的に孫は相続人にはなれません。しかし、場合によっては孫にも早い段階で遺産が渡せる可能性もありますので、下記にどんなパターンがあるかを示しておきます。

遺言書で相続する

最も簡単で確実性が高い方法は、遺言書で「孫にも遺産の●●分を渡す」と指定しておけば問題ありません。相続の順番や、あらかじめ規定されている法定相続分も基本的には無視して指定できますので、孫にも遺産を残したいとのであれば、遺言書の作成を検討されるのがいいでしょう。

遺言書に関する詳しい内容は【遺言書の5つの効力と無効になる15の事例】で説明していますので、併せてご覧ください。
参考:遺言書の書き方と種類|遺言書について知っておくべき全知識

代襲相続で相続する

残念ながら孫はそのままでは相続人とはなれませんので、『代襲相続』ができるのかを検討してみましょう。代襲相続とは、本来の相続人が被相続人より先に死亡していた場合に、その子(または孫)が『代わりに相続することです』。

相続人である被相続人の子が、被相続人よりも先に亡くなっていた場合、孫が代わりに相続する事を「代襲相続」といいます。ただし、代襲相続は「孫に遺産を残せるかどうか」「どうやって遺産を残すか」を自分で決定する事は出来ないのが難点です。
参考:代襲相続はいつ行うのか|代襲相続で知っておくべき全情報

養子縁組で相続する

孫を養子にするという方法もあります。相続人が増えることで相続税対策にも繋がるなど、(※)場合によっては一定のメリットはありますので、一つの方法として覚えておいても良いかもしれません。もっとも、相続トラブルを誘発する可能性もあります。

※被相続人に実の子供がいる場合、養子にできるのは一人まで

参考:養子の相続における注意点|養子縁組の効果と相続税対策

遺産分割協議の中で主張してもらう

遺産分割協議の中で、孫に遺産を渡しても良いものか相続人全員が協議し、合意ができれば孫に遺産を渡すことも可能です。

ただ、被相続人はすでに他界していますので、自分の考えを代弁してくれる方に頼んでおく必要がありますが、これをするのであれば、遺言書で指定しておいた方が確実かもしれません。
参考:遺産分割協議を円滑に進める手引きと協議後に気をつける注意点

生前贈与で先に財産を渡しておく

『生前贈与』で生きているうちに財産を渡しておくという方法もあります。生きている間に遺産をあげることですが、毎年110万円までは贈与税もかからないので、税金対策としても有効な手段です。

ただ、やりすぎると相続トラブルの火種になりますので、あらかじめ孫にも遺産を相続したいという意思を話し合っておくことが重要になります。
【関連記事】生前贈与があった場合の遺留分と遺留分減殺請求の方法

遺産相続に詳しい弁護士を探す

初回の面談相談無料・休日/夜間対応可能の事務所も多数掲載

北海道・東北

北海道 | 青森 | 岩手 | 宮城 | 秋田 | 山形 | 福島

関東

東京 | 神奈川 | 埼玉 | 千葉 | 茨城 | 群馬 | 栃木

北陸・甲信越

山梨 | 新潟 | 長野 | 富山 | 石川 | 福井

東海

愛知 | 岐阜 | 静岡 | 三重

関西

大阪 | 兵庫 | 京都 | 滋賀 | 奈良 | 和歌山

中国・四国

鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 | 徳島 | 香川 | 愛媛 |高知

九州・沖縄

福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 | 沖縄

孫が相続できる遺産の割合は分配方法によって変わる

もし孫にうまく遺産相続ができそうだとなった場合、通常孫にはいくらの遺産が渡るのか気になるかと思いますので、そちらの遺産相続の割合を解説します。

代襲相続で相続した時の孫の相続分

  • 被相続人の財産:5,000万円
  • 子(A、B):2名※子Aはすでに死亡
  • 孫(C、D):2名(Aの子)

上記設定での各相続人の法定相続分は・・・

  • 子B:5,000万円×1/2=2,500万円
  • 孫C:5,000万円×1/2×1/2=1,250万円
  • 孫D:5,000万円×1/2×1/2=1,250万円

このように本来子Aが受け取る予定であった相続分を2名の孫で分け合う形となります。

養子縁組で相続した時の孫の相続分

養子縁組を行うと孫は相続人となり、被相続人との関係は親と子になります。

  • 被相続人の財産:5,000万円
  • 配偶者:1名
  • 子(A、B):2名
  • 孫C(養子になる)

上記設定での各相続人の法定相続分は・・・

  • 配偶者:5,000万円×1/2=2,500万円
  • 子(A,B):5,000万円×1/2×1/3=1,666万円(二人で)
  • 孫C:5,000万円×1/2×1/3=833万円

遺言書で相続した時の孫の相続分

遺言者は被相続人が自由に遺産の分配を決めることができますので、

  1. 全財産を渡す
  2. 半分を渡す
  3. 1/3を渡す

など、選択は被相続人の自由です。しかし、一定の相続人には最低限の遺産を受け取れる割合が決まっており、これを『遺留分』といいます。この遺留分を無視した遺産分配を行おうとすると他の相続人とのトラブルに発展する可能性が高まります。

配偶者や子の遺留分は1/2、親の遺留分は1/3、兄弟姉妹の遺留分は0と決められていて、遺留分の割合に対して、それぞれの法定相続分を掛け算したものが最終的な遺留分になります。

【遺留分の割合】

例)孫に全財産を渡すと記したが、妻と子が2名いる場合

  • 孫:相続財産の1/2
  • 妻・子:全員合わせて財産の1/2
  • 妻:被相続人の財産の1/4
  • 子:被相続人の財産の1/4×1/2(1人あたり)

※子が増えれば人数分で分割していく

遺産相続の分け方を詳しく知りたい方は【誰でも分かる遺産相続の順位パターン21選】を、遺留分について詳しく知りたい方は「遺留分の全て|遺留分減殺請求を確実に成功させる全手順」をご覧ください。

遺産相続に詳しい弁護士を探す

初回の面談相談無料・休日/夜間対応可能の事務所も多数掲載

北海道・東北

北海道 | 青森 | 岩手 | 宮城 | 秋田 | 山形 | 福島

関東

東京 | 神奈川 | 埼玉 | 千葉 | 茨城 | 群馬 | 栃木

北陸・甲信越

山梨 | 新潟 | 長野 | 富山 | 石川 | 福井

東海

愛知 | 岐阜 | 静岡 | 三重

関西

大阪 | 兵庫 | 京都 | 滋賀 | 奈良 | 和歌山

中国・四国

鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 | 徳島 | 香川 | 愛媛 |高知

九州・沖縄

福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 | 沖縄

孫への遺産相続でよくあるトラブルを避ける方法

孫に遺産を残せる方法を確認しておくと・・・

  1. 代襲相続で相続する
  2. 養子縁組で相続する
  3. 遺言書で相続する

このパターンが孫に遺産を残せる基本的な方法です。最初から子供が亡くなっている『代襲相続』を願う親はいないと思います。養子縁組をしてまで孫に遺産を残そうとすると、他の相続人とトラブルになる可能性があります。そこで、遺言書をあらかじめ用意しておくことをおすすめします。

ただ、この遺言書も被相続人が死亡してから発覚するケースが多く、順当に遺産をもらえるはずだった配偶者や子にとってはあまり気持ちのいい話ではないので、トラブルになる場合もあります。相続トラブルを回避して、孫にも相続させるためには・・・

  1. 相続人たちと遺産の割合をあらかじめ話しておく
  2. 話し合いで合意した割合を遺言書に記載しておく

万が一のことを考え公正証書遺言を作成することをオススメします。

その他の起こりえる遺産相続トラブルと解決方法は「遺産相続トラブルを回避解決するための具体的な全手法」をご覧ください。

このような事前準備をしておくと良いでしょう。どうしてもお金が関わるとトラブルになりやすいので、早め早めの対応をされるのが、最もベストな選択です。

遺産相続に詳しい弁護士を探す

初回の面談相談無料・休日/夜間対応可能の事務所も多数掲載

北海道・東北

北海道 | 青森 | 岩手 | 宮城 | 秋田 | 山形 | 福島

関東

東京 | 神奈川 | 埼玉 | 千葉 | 茨城 | 群馬 | 栃木

北陸・甲信越

山梨 | 新潟 | 長野 | 富山 | 石川 | 福井

東海

愛知 | 岐阜 | 静岡 | 三重

関西

大阪 | 兵庫 | 京都 | 滋賀 | 奈良 | 和歌山

中国・四国

鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 | 徳島 | 香川 | 愛媛 |高知

九州・沖縄

福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 | 沖縄

東京
神奈川
千葉
埼玉
大阪
京都
Office info 202005191848 28581 w220 弁護士大村隆平(雨宮眞也法律事務所所属)

●過去に解決した相続事件は150件以上●相続事件に専念し(相続事件以外は扱っておりません)、相続事件の対応には自信あり●経験(知識)と若さ(親しみやすさ)を両立させている点が弁護士大村の強みです

事務所詳細を見る
Office info 3591 w220 紺野秋田法律事務所

経歴30年以上、解決実績多数のベテラン弁護士があなたをサポート!親族間でもめている案件や遺留分請求など、他の事務所では対応が難しいと言われた案件もお気軽に相談ください。解決へと導く自信があります。

事務所詳細を見る
Office info 202212230949 45171 w220 いとう法律事務所

板橋区・練馬区・和光市などからのご相談多数!】遺産分割/遺留分/不動産の相続/遺言書作成など相続に関するお悩みは当事務所までご相談を【司法書士の実務経験あり不動産の相続は登記まで一括対応可能です。

事務所詳細を見る
Office info 202210311428 70431 w220 平谷・八百屋法律事務所

初回相談料0円休日相談可】◆弁護士歴25以上!話しやすく、経験豊富な弁護士が対応いたします◆遺産分割/遺留分/遺言書作成など◆迅速円満な解決を一緒に目指します◆料金表は写真をクリック◆

事務所詳細を見る
東京都の弁護士一覧はこちら
この記事の監修者
川崎相続遺言法律事務所
関口 英紀 弁護士 (神奈川県弁護士会)
遺産分割など揉めやすい問題の交渉、調停、訴訟から、生前の相続対策として遺言や家族信託の活用についてまで幅広く対応。相談者の事情に合わせたオーダーメイドの解決を目指しており、多くの実績がある。

遺産分割に関する新着コラム

遺産分割に関する人気コラム

遺産分割の関連コラム

孫に財産を残したいなら弁護士へ相談するのがオススメです

孫は基本的に財産を相続できませんが、遺言書・生前贈与・養子縁組という方法を利用すれば、遺産を渡すことも可能です。

しかし孫に財産をあげすぎて、他の相続人とトラブルになったというケースも少なくありません。

孫に遺産を渡したい時は、どのくらいの財産であればトラブルに発展しないかを弁護士に相談をした方がいいでしょう。

当サイト『ベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)』は下記の特徴をもつ、相続問題に特化した弁護士相談サイトです。

1:相続問題を得意とする経験豊富な弁護士を検索可能
2:電話相談可能・初回面談料無料の事務所も多数掲載

相続問題を得意としている弁護士を掲載しているため、トラブルにならない孫への財産配分を的確にアドバイスしてもらえます。

孫へ遺産を渡したいけど、相続人の間でトラブルを発生させたくないとお考えなら、まずは下記からお近くの弁護士を探して相談してみてください。

SNSで記事をシェアする

相護士ナビ編集部

本記事はベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。 ※本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。
遺産分割

遺産分割をもっと知りたいあなたに

Icon search white 相談内容から弁護士を探す
Category souzokutrouble normal Category tsukaikomi normal Category isanbunkatsu normal
Category iryubun normal Category souzokuhouki normal Category yuigon normal
Category daisyusouzoku normal Category seinenkouken normal Category fudosan normal
Category souzokunin normal Category souzokuzaisan normal Category souzokutouki normal
Category shintaku normal Category jigyoushoukei normal
新着・お知らせ一覧
202305082107 banner image path
【無料相談】全国857社|納得価格の遺品整理業者が見つかる!
▶ 詳しくはこちら
弁護士の方はこちら