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遺産を独り占めされたら|全額使いこまれる前にすべき対策まとめ
2019年02月20日

遺産を独り占めされたら|全額使いこまれる前にすべき対策まとめ

CST法律事務所
細越 善斉 弁護士
監修記事
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相続人が複数いる共同相続の場合には、相続財産は相続人間の共有(民法898条)となります。

 

各相続人は共有する相続財産を勝手に処分することができず、ほかの相続人の同意を得て相続財産を管理していく必要があります(民法251条以下)。

 

そのため、本来、相続財産をほかの相続人の許可なく独り占めしたり使い込むことは許されません

 

もっとも、実際は遺産分割が行われないまま、相続財産を特定の相続人が独り占めしたり使い込んだりすることがあります。

 

この記事では、そのような独り占めや使い込み事例に、どのように対処すべきかについてご紹介します。

 

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遺産を管理されてしまったときに最初に取るべき2つの対策

被相続人の銀行口座を管理されてしまった場合の有効な対策としては、

  1. 被相続人の銀行口座を凍結させること
  2. 残高証明書を発行してもらうこと

の2つが考えられます。

 

被相続人の銀行口座を凍結させる

銀行に預けている預金債権も、相続財産として遺産分割の対象となります(最判平成28年12月19日民集70巻8号2121頁)。そのため、被相続人の預金口座から相続人の一人が勝手に預金を引き出すことは許されません。

 

この場合、被相続人が死亡したことを預金口座のある金融機関に伝えると、金融機関がその預金口座を凍結します。

 

この凍結された預金口座は、通常、遺産分割協議が成立するまで、凍結されたままとなります。

 

これにより、被相続人の預金を勝手に使い込んだりすることができなくなります。

 

残高証明書の発行を依頼する

また、金融機関に対し、その後の遺産分割の計算に用いるための資料として、相続発生時と現在の預金残高の残高証明書の発行を依頼します。

 

両時点の残高証明書の金額を確認することで、遺産たる被相続人の預金債権の金額と、その後の使い込みの有無及びその金額を計算することができることになり、使い込みが確認できた場合は、その後に責任追及を行うことが可能となります。

 

使い込まれた遺産や管理されている遺産を回収する方法

使い込まれた遺産やほかの相続人の管理下にある遺産の回収は、以下の方法で行います。

 

遺産分割調停を起こす

まず、相続財産について共同相続人による遺産共有の状態を解消するため、各相続人間で遺産分割を行います。

 

遺産分割は協議によって行うことができますが(民法907条1項)、協議の成立のためには相続人全員の合意が必要です。

 

そして,相続人間で遺産分割協議が成立しない場合には、家庭裁判所に対し遺産分割調停などを申し立てます(民法907条2項)。

 

この遺産分割協議または調停に際し、相続人間の合意により、使い込まれた金額についても考慮して分割協議を行うことができます。また、特定の相続人が管理している遺産については、分割協議の結果として自分が取得することとなった場合は、引渡しを求めて回収することができます。

 

不当利得返還請求を行う

特定の相続人が被相続人の預金口座から勝手に引き出して私的に使用しているなど使い込みが発覚した場合には、ほかの相続人は使い込んだ相続人に対し、不当利得返還請求権(民法703条・704条)もしくは不法行為に基づく損害賠償請求権(民法709条)に基づき、使い込まれた金額のうち自己の法定相続分に応じた金額を支払うよう請求することができます。

 

なお、使い込みの事実が証拠上明らかで、相手方が財産を散逸させてしまうような危険があると認められる場合、保全手続を利用して、相手方の預金口座を仮差押えしておき、債権を保全するという方法も考えられます。

 

遺言が原因で独り占めが起きた場合どうしたら?

財産のうちXXXを○○○に相続させる」という遺言がある場合、その財産は遺産分割の対象にならず、ただちに○○○に相続されることになります。この遺言のことを「指定分割」と言います(民法908条)。

 

指定分割された財産は指定された相続人のものであり、ほかの相続人は原則として取り戻すことはできません。

 

ただし、上記の「相続させる」旨の遺言によりほかの相続人の遺留分が侵害されている場合には、遺留分減殺請求により、遺産のうち一定の割合については取り戻すことができます

 

遺留分とは、相続人に対して留保された相続財産の割合のことを言います。

 

遺言による指定分割や遺贈、一定の贈与が、この遺留分を侵害する場合、侵害されている相続人は、侵害している相続人に対し、侵害されている遺留分割合の取り戻しを請求することができます。これを遺留分減殺請求(民法1043条)と言います。

 

遺留分があるのは、被相続人の子、直系尊属(父母・祖父母など)といった、兄弟姉妹以外の相続人です(民法1028条)。

 

遺留分減殺請求権は、「相続の開始及び減殺すべき贈与または遺贈があったことを知った日から1年」もしくは「相続開始の時から10年」の時効がありますので、注意が必要です。

 

まとめ

ほかの相続人が相続財産を使い込んでしまった場合や、ほかの相続人が遺言によりすべての相続財産を取得してしまった場合でも、不当利得返還請求や遺留分減殺請求などの法的手段により、取り戻しができる場合があります。

 

どのような場合に、どの程度の金額を取り戻せるのか、また時効にならないようにするためにも、相続財産に関する疑問や不安は早めに弁護士などの専門家に相談しましょう。

この記事の監修者
CST法律事務所
細越 善斉 弁護士 (第二東京弁護士会)
遺産分割に関する交渉・手続きや、事業承継(親族内承継・M&A等)のサポートに注力。相続問題を専門とする「チェスターグループ」の一員として、そのほかにも相続にまつわる各種問題にワンストップで対応する。

相続トラブルに巻き込まれてしまった方へ

何かと相続トラブルに発展するのは遺産の割合に不満がある・納得いかないケースです。

例えば、下記などが該当します。

・思ったより相続される遺産が少なかった
・揉めたくないので、泣く泣く遺産の配分に納得した
・遺言書に他の兄弟姉妹に遺産を多く渡す旨が書かれていた

遺産相続では法定相続分といって、民法で定められている割合の通りに遺産を公平に分割しましょうという一応の定めがありますが、生前に被相続人(亡くなった人)の介護をしていた、被相続人の事業を手伝っていれば寄与分という制度で多くの財産をもらう権利があります。

また、他の相続人が生前に財産を多く受け取っていたのであれば、遺産分割協議の際に相続財産を減らすこともできます。ただ、こういったルールは相続人全員が知っているわけではありませんから、あなたが主張しても聞く耳をもたれない可能性もあります。

その場合、弁護士に相談することで法的な観点から主張をしてくれますし、トラブルになっている場合はその仲裁に一役買ってくれるでしょう。当サイトでは、相続トラブルを1人で解決できるか悩んでいる方へ無料電話・無料相談(一部)を行い、不安解消できるように努めています。

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相護士ナビ編集部

本記事は相続弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※相続弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。 ※本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。
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