相続問題は綿密かつスピーディーな調査が重要なポイントです
相続案件では、「綿密でスピーディーな調査」が重要です。
相続では、亡くなった方の財産が問題とので、当然ですが本人に直接確認することは出来ません。したがって、その方の財産に関するあらゆる資料を集めて検討し、どういった財産(あるいは債務)があるか、一つも取りこぼしがないように綿密に調査しなくてはなりません。
さらに、ご本人はすでに亡くなっているわけですから、時間が経ち過ぎてしまうと、資料が散逸したり、事実関係が不明瞭になったりしてしまう恐れがあります。
他にも「相続放棄」や「遺留分請求」等、法律上の権利の中には、明確に期間制限があるものもありますから、遺産に関する調査は可能な限りスピーディーに行い、必要な手続きがあれば速やかに行うことが大事と考えます。
私にご相談頂ければ、スピーディーな調査を行い、相続に関する適切な手続きを最適な解決方法に基づいて進行させて頂きます。
是非ともお気軽にご相談ください。
解決事例
依頼者の状況
被相続人(男性)に子が、長男、長女、二男が相続人で、二男からの依頼
ご依頼者は従前、長男から、遺産の目録とそれを前提にした長男提案の遺産分割協議書を送られていたが、それに応じて良いものか判断できなかったので当事務所に相談の上、遺産分割事件について依頼された。
解決に至るまでのアプローチ方法
長男提示の遺産目録を検討したところ、不動産や預貯金が記載されていて合計で約1500万円ほどの遺産額であったが、預貯金については通帳の写しや残高証明といった裏付け資料が無かった。
また被相続人の生前に二男が被相続人や長男から金銭的援助を受けていたことが記されて、その金額を「特別受益」と考慮されて分割額が少なく(100万程度)と提案されていた。
確かにご依頼者は被相続人から金銭的な贈与を受けていたことはあったが、長男記載の事実関係においては、事実と異なる記載も多々見受けられた。
以上のような状況から、まず、相手方相続人である長男に対しては、預貯金の裏付け資料として通帳の写しを要求し、また金銭的援助については「事実と異なることが多々あること」「被相続人以外の者からの援助は特別受益ではない」と主張した。
さらに、長男が被相続人の地元で持ち家で暮らしていたことから、持ち家の建物ないし土地が被相続人から贈与されたものである可能性があると考え、調査した。
調査の結果、長男は被相続人の生前に土地を贈与され、その上に自宅を建てていたことが判明したので、その点について「長男も特別受益がある」と主張した。
結果
結果、お互いに特別受益は主張しないことにし、単純に法定相続分通りに分割した金額で妥結することができ、ご依頼者は約500万円程度の分割額を得ることができた。
※当事者のプライバシーや守秘義務の関係から一部事実関係を変えております
ご相談者様の状況をお聞きし、論理的に解決方法をご提案させて頂きます。
まずはご相談者様の親族関係についてお聞きし、相続人が誰か、ご相談者様と被相続人の関係についてを確認します。
その次に遺産の種類や金額について分かる範囲でお聞きし、さらに遺産分割方法に関する要望をお聞きします。
その上で本件の解決に向けて重要な点や方針について説明いたします。
仮に親族関係や遺産に関する情報がよく分からない場合は、その調査の仕方についても提示し、今後取るべき対応方法について詳しく説明します。
このように相続関係については、きちんとテーマごとに筋道立てて説明することを心がけています。
複雑な相続問題でお悩みの方は是非一度私にご相談ください。