被相続人が亡くなり、これらから相続をおこなおうと考えているが、何をしなければいけないのかわからない方も多いのではないでしょうか。
相続手続きを自分自身でおこなうのが難しいため、専門家に依頼したいと考える方も少なくありません。
できる限り相続手続きを迅速・円滑に終わらせたいと考えるのは当然のことでしょう。
そのような場合は、相続手続支援センターがおすすめです。
ただし、相続手続支援センターには利用するコツや注意点もあります。
本記事では、相続手続支援センターの展開する主なサービスや利用時の流れ、上手に利用するコツ、費用の目安、相談する際の注意点について解説します。
相続手続支援センターは、戸籍の取得から預貯金の解約、相続税の申告や不動産登記まで総合的にサポートする相談窓口です。
相続にあたり何をしなければならないのか、費用はどのくらいなのか、いつ手続きが終わるのかなどをわかりやすくアドバイスしてくれます。
依頼者それぞれの悩みを解決するために、司法書士や行政書士などの士業専門家とも連携しながら丁寧に対応してくれるでしょう。
また、相続手続支援センターは全国各地に支部が設置されているため、お住まいの地域で気軽に相談することが可能です。
相続手続支援センターは、相続手続きについて一括してサポートしてくれる窓口になりますが、具体的にどのようなサービスを提供しているのでしょうか?
相続手続支援センターで受けられる主なサービスは、以下のとおりです。
依頼者の状況によって必要な相続手続きは異なるため、ご自身で対応するのが難しい場合もあります。
相続手続支援センターであれば、税理士や司法書士などの士業が依頼者から丁寧にヒアリングをおこないながら、必要な手続きについて提案してくれます。
相続手続支援センターでは無料相談の実施後、実際にサポートに入る前に事前調査をおこなってくれます。
これらの事前調査をおこなって、依頼者が納得したうえで正式なサポートがスタートします。
事前調査後に依頼者が正式依頼をおこなうと、実際に相続手続きのサポートが開始されます。
各種士業専門家とともに相続手続きを進めながら、自治体や金融機関との調整まで全面的にサポートしてくれます。
相続手続支援センターでは、士業や自治体窓口の一本化によってシームレスに相続手続き全般をサポートしてくれます。
相続手続支援センターを利用する流れは、以下のとおりです。
まずは、電話・専用フォームより無料相談を申し込みます。
この時点で、担当の相談員が現在の相続手続きの状況や不安なことをヒアリングします。
その後、担当相談員が無料相談の日程を調整してくれます。
無料相談では、専門の相談員がヒアリングした内容や依頼人が用意した資料を確認しながら、回答をおこないます。
相談内容によっては、各士業とも連携しながら回答してくれることもあるでしょう。
相談をおこなったうえで事前調査をし、正式依頼に向けて検討していきます。
事前調査によって依頼者が納得したら、正式な依頼としてしかるべき士業による相続手続きに関するサポートを受けられます。
また、相続手続きが完了するまで、専門の相談員がサポートしてくれるので安心です。
それでは実際に相続手続支援センターを上手に利用するには、どのようにすればよいのでしょうか?
相続手続支援センターを上手に利用するコツは、以下のとおりです。
相続が発生した場合は、すぐに相続手続支援センターへ連絡してください。
相続問題は必ず存在し、手続きや申請方法は依頼者の事情に応じて変わります。
知識不足のまま手続きをおこなうと、余計な費用と時間がかかり、相続問題を解決できないリスクが高まります。
相続問題は感情的な問題でもあるため、相続人間の対立に発展するおそれもあります。
そのような事態を避けるためにも、相続手続支援センターに早めにご相談ください。
また、相続税の申告は10ヵ月以内におこなう必要があるため注意が必要です。
相続手続支援センターで相談する前に、現在の状況や相談したいことをまとめておきましょう。
どのような相続問題が発生しているのか、遺言書はあるのか、最終的な希望はなんなのかなどについて専門の相談員がヒアリングしてくれます。
依頼者については、相続税の申告や相続放棄、遺産分割協議書などについて相談する方も多いようです。
相続手続支援センターで相談する際は、相続に関連する資料を持参するようにしましょう。
これにより、専門の相談員による具体的なサポートを受けやすくなります。
相続手続支援センターを利用した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
相続手続支援センターの利用料は遺産総額の0.5%となっており、最低料金は10万円です。
なお、そのほかの主な費用は以下のとおりです。
相続人加算 |
相続人6人目から1名につき1万円 |
代襲相続人加算 |
代襲相続人1名につき1万円 |
預金口座等の解約 |
金融機関1機関につき1万円 |
相続手続きでは、遺産の種類や相続人の人数、相続関係に応じて、必要な専門家が異なります。
相続手続支援センターでは、事前調査サービスを提供しており、その結果をもとに、最適な手続きと費用の見積もりを伝えてくれます。
見積もりは、事前調査報告書とともに渡してくれるので安心です。
相続手続支援センターに相談・依頼する前には、確認しなければならないポイントがいくつかあります。
具体的な注意点は、以下のとおりです。
相続手続支援センターでは、電話による相談・回答には対応していません。
対面相談のみとなっているため、全国各地にある最寄りの支部にて無料相談を申し込むようにしましょう。
具体的な相続税額については、遺産の分け方によって確定することになります。
そのため、事前調査の段階における見積書では相続税額が確認できないので注意が必要です。
相続手続支援センターでは相続手続きについてトータルサポートしてくれるので、安心して相談できます。
しかし、相続手続支援センターで受けられるサービスは限られるため、ご自身の相談内容がサービスに合っているかどうか確認しておく必要があります。
また、より具体的なサポートを受けるために相続に関連する資料も持参して、現在の相続状況もまとめておくようにしましょう。
ただし、相続手続支援センターでは電話相談は受け付けておらず、対面相談のみとなっています。
相続税の金額なども正式サポートとなってからでないとわかりません。
相続税申告については期限も決められているため、対応が遅れると相続問題を解決できないリスクが高まります。
そのため、相続のことは相続手続支援センターで早めに専門家に相談しましょう。
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