相続に関する弁護士相談をご検討中の方へ
近年は、法律相談も電話や対面だけでなく、メールで気軽に行えるようになりました。
とはいえ、どの窓口を選べばよいのか、相談する際にどんな点に気をつけるべきか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、無料で弁護士にメール相談できるおすすめの窓口を紹介するとともに、相談をスムーズに進めるコツや、トラブル内容ごとに押さえておきたいポイントを解説します。
すぐに使える相談メールの例文も紹介しているため「法律の専門家に相談したいけれど、ハードルが高い」と感じている方は、ぜひ参考にしてください。
無料メール相談をうまく活用し、解決へのきっかけをつかみましょう。

メールで無料相談できる弁護士を探すなら「ベンナビ」がおすすめです。
「ベンナビ」は、全国の弁護士や法律事務所を簡単に比較・検索できるポータルサイトです。
ベンナビの1番の魅力は、自分に合った弁護士を効率よく見つけられること。
お住まいの地域と相談分野(相続・離婚・交通事故など)を選んで検索すれば、メール相談に対応している弁護士をすぐに見つけられます。
複数の弁護士を一覧で比較できるため、「費用や得意分野が合わずに失敗した…」というミスマッチを防げます。
土日や夜間対応の弁護士も多く掲載されているため、平日昼に時間が取れない方でも、早めに行動に移せます。
ベンナビを使えば「弁護士探しに時間をかけすぎて相談が遅れる」「合わない弁護士を選んでしまう」といったリスクを避けながら、最短ルートで自分に合う弁護士にたどり着けるでしょう。
弁護士の専門分野は多岐にわたりますが、「ベンナビ」では8分野から相談内容に合った弁護士を探せます。
各分野に特化した弁護士が対応してくれるため、安心して相談できるでしょう。
| 対応分野 | 相談できる内容 |
| ベンナビ相続 | 相続トラブル、遺産・財産の使い込み、遺産分割、遺留分、相続放棄、遺言書、代襲相続、成年後見、不動産の相続、相続人調査、相続財産調査、相続登記、家族信託、事業承継 |
| ベンナビ離婚 | 離婚前相談、離婚協議、離婚調停、財産分与、親権、養育費、DV、モラハラ、国際離婚、不倫・離婚慰謝料、離婚裁判、面会交流、離婚手続、別居、男女問題、熟年離婚、婚姻費用 |
| ベンナビ刑事事件 | 性犯罪、痴漢・わいせつ、買春・援助交際、盗撮・のぞき、レイプ・強姦・不同意わいせつ、児童ポルノ・児童買春、暴行罪・傷害罪、正当防衛、殺人罪、恐喝罪・脅迫罪、器物損壊罪、窃盗罪・万引き、横領罪・背任罪、住居侵入罪、詐欺罪、賭博・裏カジノ・闇スロット、薬物・大麻、覚せい剤、ひき逃げ・当て逃げ、少年事件 |
| ベンナビ債務整理 | 任意整理、個人再生、自己破産、過払い金請求、時効援用、闇金問題、法人(会社)破産、住宅ローン、カードローン・クレジット会社、借金返済相談・交渉、消費者金融・サラ金、相談料無料、分割・後払い可能 |
| ベンナビ労働問題 | 残業代請求、不当解雇、解雇予告、内定取消、雇い止め、労働災害、労働審判、ハラスメント、退職代行、給与未払い、退職金未払い |
| ベンナビ交通事故 | 慰謝料・損害賠償、示談交渉、過失割合、死亡事故、後遺障害、むちうち、休業損害、自動車事故、自転車事故、バイク事故、人身事故 |
| ベンナビ債権回収 | 売掛金、業務請負・委託代金、家賃・地代、給料・賃金・残業代、借金・貸金・出資、養育費・慰謝料、立替金、投資詐欺、差押・仮差押、遅延損害金、債権額100万円未満、その他の債権 |
| ベンナビIT | 掲示板・SNS削除、口コミ・レビュー削除、発信者情報開示請求、ネット誹謗中傷、名誉毀損、私的情報・画像流出、リベンジポルノ、著作権・商標権侵害、IT・ネット法務、逮捕・犯罪歴記事の削除 |

「いきなり弁護士に相談するのは少し気が引ける」「まずは気軽に専門家の話を聞いてみたい」と感じる方には「ベンナビjp Q&A」がおすすめです。
「ベンナビjp Q&A」は、24時間いつでも質問を投稿でき、経験豊富な弁護士が無料で回答してくれるサービスです。
あなたの悩みが法的にどのような問題なのか、今後どう対処すべきかといった具体的なアドバイスを得られます。
他の人が質問した法律相談も検索・閲覧できるため、自分と似たような状況の解決事例を参考にすることも可能です。
正式な相談が必要かどうかの判断材料としても活用でき、その後の対応方針を決める参考にもなるでしょう。

ベンナビでメール無料相談に対応した弁護士に相談する際の流れを、3つのステップにわけてご紹介します。
準備から相談まで、スムーズに進められるよう各ステップで押さえるべきポイントもあわせて見ていきましょう。

「ベンナビ」のトップ画面で「お住まいの地域」と「相談したい内容」を選び、「検索」ボタンをクリックします。
検索ボタンをクリックすると、指定した条件に合う法律事務所が一覧で表示されます。
なお、地域を選ばない場合は、全国対応の弁護士が表示されます。
また、希望にあわせて「初回の面談相談無料」「休日相談可能」など検索条件を細かく設定することで、より自分のニーズに合った弁護士を効率的に見つけられます。

次に、検索結果の一覧から相談したい弁護士を探します。
それぞれの事務所ページでは、弁護士のプロフィールや経歴・得意分野・過去の解決事例・料金体系などを確認できます。
複数の事務所を比較しながら、あなたの話を親身に聞いてくれそうか、信頼できそうかといった観点で、じっくりと検討しましょう。

相談したい弁護士が決まったら、いよいよメールの作成と送信です。
「メール問い合わせ」ボタンをクリックし、表示されるフォームの案内に従って必要事項を入力していきましょう。
相談内容は、これまでの経緯や現在の状況、そして弁護士に何を聞きたいのかを具体的に書くことが大切です。
事前にご自身の状況を整理しておきましょう。
メッセージを送信したあとは、弁護士からの返信を待ちます。
内容が複雑な場合や、より詳しい聞き取りが必要だと弁護士が判断した場合には、メールでのやり取りから対面やオンラインでの面談へと移ることもあります。
メールでの相談には、対面や電話にはない独自のメリットが多く存在します。
特に、日中は忙しくて時間が取れない方や、口頭でうまく説明できるか不安な方にとって、メール相談はとても有効な方法です。
ここでは、メールで無料相談する具体的な3つのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
メール相談の大きな魅力は、時間や場所を選ばない点です。
スマートフォンやパソコンさえあれば、24時間いつでも自分のペースで相談できます。
また、弁護士事務所が遠方にあっても問題ありません。
距離を気にせずに相談できるので、わざわざ事務所まで出向く手間もなく、時間的・身体的な負担を大きく減らすことができます。
「弁護士に直接話すのは緊張してしまう」と感じる方は少なくありません。
メール相談なら、心理的なハードルが低く気軽に利用できるのが大きなメリットです。
電話や対面では、緊張のあまり話したいことを忘れてしまったり、うまく状況を説明できなかったりすることがあるでしょう。
しかしメールなら、自分のペースで文章を作成できるため、伝えたい内容を整理しながら落ち着いて相談できます。
「まずは弁護士の意見を軽く聞いてみたい」という段階でも問題ありません。
法律相談が初めてで不安を感じている方にとって、最初の一歩として試しやすい方法といえるでしょう。
メール相談のもうひとつの大きなメリットは、弁護士とのやり取りが文章として記録に残ることです。
対面や電話での相談では、専門的な法律用語やアドバイスの内容を一度で全て記憶するのは難しい場合があります。
メモを取っていても、あとから見返したときに正確に思い出せないこともあるでしょう。
しかし、メールであれば、弁護士からの回答をいつでも好きな時に読み返せます。
アドバイスの内容を正確に再確認できるため、今後の対応を考える際にとても役立ちます。
相談内容と弁護士からの回答がセットで残るため、情報の整理がしやすく、落ち着いて次の行動を考えられるでしょう。
メールでの無料相談は手軽で便利な一方、いくつか注意すべきデメリットもあります。
相談の内容によっては、必ずしも最適な手段とは言えない点を理解しておくことが大切です。
これらに該当する場合、メール相談だけでは十分な対応が得られない可能性があります。
また、メールは24時間いつでも送信できますが、必ずしもすぐに回答が得られるわけではありません。
さらに、多くの法律事務所では、無料相談といっても匿名での利用は難しい場合があることも知っておきましょう。
メールでの無料相談は、メリットとデメリットを理解した上で活用すれば、とても有効な方法です。
特に、以下のような状況や希望をお持ちの方には、メール相談がおすすめです。
これらの項目に一つでも当てはまる方は、メールでの無料相談を検討してみる価値があるでしょう。
弁護士にメールで無料相談をする際は、ただやみくもに文章を送るだけでは、的確なアドバイスを得られない可能性があります。
大切なのは、「多忙な弁護士にとって読みやすく、かつ相談内容が正確に伝わるような工夫をすること」です。
これからご紹介する3つのポイントを押さえるだけで、メールの質が格段に向上します。ぜひ意識してみてください。
件名には、以下の3つを必ず含めるようにしましょう。
多忙な弁護士は、日々多くのメールを受け取っています。
埋もれてしまわないためにも、弁護士が一目でメールの内容を把握できるよう、件名を工夫することが重要です。
例えば、「【無料法律相談】離婚に伴う養育費の件(アシロ太郎)」のように書けば、弁護士はメールを開く前に誰からのどのような相談かをおおよそ理解できます。
一方で、「相談です」「助けてください」といった件名は、内容がわかりにくく後回しにされてしまう可能性があります。
ビジネスメールの基本マナーとしても、件名で用件を明確にすることは重要です。
本文を作成する際は、起きた出来事を時系列に沿って整理し、具体的に書くことを心がけましょう。
弁護士が的確な法的アドバイスをするためには、感情的な訴えよりも、客観的な事実関係が欠かせません。
「誰が」「いつ」「どこで」「何をしたか」といった5W1Hを意識すると、状況がより明確に伝わります。
例えば、「〇年〇月〇日、勤務先の会議室で上司から退職勧奨を受けました」などと書くとよいでしょう。
おすすめの構成は次の3ステップです。
この流れで書けば、弁護士は事実関係をスムーズに把握でき、より適切なアドバイスを受けやすくなります。
質問したいことは、本文の最後に箇条書きで簡潔にまとめることをおすすめします。
弁護士に聞きたいことが複数ある場合、それらを本文の中に含めてしまうと、要点が分かりにくくなり、弁護士が見落としてしまう可能性があるためです。
箇条書きにまとめることで、弁護士は何に回答すれば良いのかをしっかり把握でき、的確かつ漏れのない返信をしやすくなります。
また、「今後どうしたらいいでしょうか?」という漠然とした質問ではなく、以下のように具体的に質問を立てることで、より実践的なアドバイスが期待できます。
ここまでのポイントを踏まえて、実際に弁護士へ送るメールの例文をご紹介します。
以下の例文を参考に、ご自身の状況に合わせて内容を調整してみてください。
|
件名:【無料法律相談】未払い残業代請求の件(アシロ太郎)
〇〇法律事務所
初めてご連絡いたします。アシロ太郎と申します。
【相談内容の要点】
【トラブルの経緯(時系列)】
【現在の状況】
【質問事項】
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご回答いただけますと幸いです。
アシロ太郎 |
弁護士にメールで相談する際、基本的な書き方は同じですが、相談内容の分野によって、特に伝えておくべき重要なポイントが異なります。
ここでは、代表的な相談分野ごとに、メールに記載すべき具体的なポイントを解説していきます。
ご自身の相談内容と照らし合わせ、メール作成の参考にしてください。
離婚について相談するときには、以下の内容を記載しましょう。
|
①離婚しようと思った理由
②不貞行為の場合、不倫相手の情報
③配偶者との離婚に関する会話の状況
④配偶者との間の子の有無
⑤希望する離婚条件 |
以上の事項をしっかりと記載することで、法律相談がスムーズに進み、適切なアドバイスを受けやすくなります。
また、事前に必要な証拠や書類を準備しておくことも重要です。
例えば、不貞行為の証拠となるメールや写真、配偶者との会話記録などがあれば、それらを添付することでより具体的な相談ができます。
相続について相談するときには、以下の内容を記載しましょう。
|
①家族構成(相続人の構成)
②遺産の内容
③過去の生前贈与の内容
④特別受益や寄与分に関する状況
⑤遺産分割協議の状況、ほかの相続人とのトラブルの有無及び内容
⑥取得を希望する遺産 |
相続問題は、関わる人や財産の種類が多く、複雑になりやすい分野です。
弁護士に相談する際には、家族構成を整理して伝えることが特に重要です。
あらかじめ情報が明確になっていれば、弁護士は相続関係を正確に把握でき、問題解決に向けてより的確なアドバイスを行いやすくなります。
交通事故について相談するときには、以下の内容を記載しましょう。
|
①事故が発生したときの状況
②関係者・車両情報 ③保険情報
④損害の詳細
⑤けが・治療の状況
⑥生活・仕事への影響
⑦法的対応 |
交通事故について相談する場合、事故の状況や損害を客観的に伝えることが非常に重要です。
未払い残業代について相談するときには、以下の内容を記載しましょう。
|
①残業代が支払われていない残業の時期、時間数、証拠の内容:
②会社における労働時間管理の方法や状況:
③未払い残業代請求に関する会社との会話の状況: |
未払い残業代の請求について相談する際は、ご自身の労働実態を具体的に示すことが不可欠です。
情報が詳細であるほど、弁護士は残業代を請求できる可能性や、請求額の見込みについて、より正確な判断を下しやすくなります。
債務整理について相談するときには、以下の内容を記載しましょう。
|
①借金の状況
②収入及び資産の状況
③借金返済以外の支出の状況と返済可能額 ④職業 ⑤手放したくない資産の有無及び内容 |
この情報を基に、弁護士が最適な債務整理方法(任意整理、個人再生、自己破産 など)を提案してくれます。
また、可能であれば以下のことも提示してください。
最後に、弁護士へのメール無料相談に関して、よくある質問とその回答をまとめました。
気になる項目があれば、ぜひチェックしてみてください。
弁護士には、法律によって厳格な「守秘義務」が定められています。
これは、職務上知り得た秘密を正当な理由なく第三者に漏らしてはならないという義務です。
守秘義務は、正式に依頼した方だけでなく、無料相談をしただけの方にも適用されます。
つまり、契約に至らなかった場合でも、相談内容が外部に漏れることは一切ありません。
氏名・連絡先・相談内容などの個人情報は厳重に保護されますので、安心してご自身の状況を正直にお話ください。
メールを送ったのに返信がないと不安になりますが、いくつかの理由が考えられます。
まず、弁護士が裁判や出張などで忙しく、すぐに返信できないケースがあります。
また、相談内容が複雑で、回答をまとめるのに時間がかかっている場合もあります。
一方で、技術的なトラブルも少なくありません。
たとえば、入力したメールアドレスに誤りがあったり、返信が迷惑メールフォルダに振り分けられてしまったりすることがあります。
数日待っても返信がない場合は、まず迷惑メールフォルダを確認してみてください。
それでも返信がなければ、再度メールを送るか、電話で問い合わせてみるのも一つの方法です。
もし1週間程度待っても連絡がないようなら、思い切って別の弁護士への相談を検討するのも良いでしょう。
ウェブサイトなどで「無料相談」と明確に記載されている弁護士事務所に相談した場合、その相談の範囲内で費用が発生することは原則としてありません。
ただし、注意点として、無料相談の範囲は事務所によって異なります。
「初回30分まで無料」「メール相談1往復まで無料」など、条件が定められている場合があります。
無料相談の後、具体的な調査や書類作成、相手方との交渉などを弁護士に依頼する場合(委任契約を結ぶ場合)は、別途費用が発生します。
その際は、弁護士から必ず費用に関する事前説明がありますので、内容をよく確認し、納得したうえで依頼するようにしましょう。
勝手に費用を請求されることはありませんのでご安心ください。
まったく問題ありません。
むしろ、より良い解決を目指すためには有効な手段です。
同じ内容であっても、弁護士によって解決方針や見解が異なる場合があります。
複数の弁護士から話を聞くことで、それぞれの意見を比較検討し、ご自身が1番納得できる、信頼できると感じた弁護士に依頼することが大切です。
これは医療における「セカンドオピニオン」と同じ考え方です。
特に、問題が複雑で今後の人生に大きな影響を与えるような場合は、複数の専門家の意見を聞いた上で慎重に判断することが望ましいでしょう。
気兼ねなく、複数の弁護士にコンタクトを取ってみてください。
メール相談は、時間や場所を選ばず、ご自身のペースで落ち着いて悩みを伝えられる有効な手段です。
特に「ベンナビ」のようなポータルサイトを活用すれば、あなたの問題に合った弁護士を効率的に見つけることができます。
法的なトラブルは、一人で抱え込まずに弁護士へ相談することが解決への一番の近道です。
この記事を参考に、まずは勇気を出してメールを送ってみてはいかがでしょうか。
その一通のメールが、問題解決の大きなきっかけとなるはずです。
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