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弁護士に無料相談する際の5つの注意点|相談する前に準備すべきこと

アシロ社内弁護士
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法律のトラブルを抱えており、弁護士に無料相談したい方も多いのではないでしょうか。

法律事務所の無料相談制度は、本当に無料で利用できるのか不安に思っている方も少なくありません

法律トラブルは簡単に解決できるわけではなく、リスクもあります。

相手方と交渉したり、必要な法的手続きを進めたりしなくてはなりません。

法律トラブルを確実に解決するためにも、早い段階で信頼できる弁護士に相談するのがおすすめです。

本記事では、弁護士との無料相談の範囲、注意点、相談の流れ、有効活用するためのコツについて解説します。

目次

弁護士との無料相談の範囲|どこまでが無料になるのか?

弁護士に支払う費用は、主に法律相談料、着手金・報酬金、その他の費用の3種類に分けられます。

法律相談料は、弁護士に相談する際に必要な費用で、無料の場合が多いです。

しかし、無料相談には時間制限を設けていることもあるため、事前に確認しておくことがおすすめです。

着手金・報酬金は、弁護士に調停や訴訟などの代理業務を依頼する際に必要な費用で、一般的には着手金は依頼時に、報酬金は結果が出た際に支払います

その他の費用は、特殊な手続きや専門的な調査を依頼する場合に、時間制や実費負担で費用が発生することもあります。

弁護士に支払う費用は、事案の内容や難易度によって異なりますので、依頼する前に必ず見積もりを取っておくことが大切です。

弁護士との無料相談の注意点|事前に知っておくべき5つのポイント

無料相談をするときには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?

ここでは、弁護士に依頼するかどうか判断するためのポイント5つをそれぞれ解説していきます。

1.相談時間や相談回数に限りがある

無料相談を利用する際には、相談時間や相談回数について注意する必要があります。

無料相談は、一度の相談で30分や1時間といった時間制限があることが多いほか、同じ相談内容に対しては「年に〇回まで」といった回数制限があることも少なくありません。

無料相談の詳細は、法律事務所の公式サイトや電話で確認できますので、相談前にチェックしておくとよいでしょう。

2.相談できる内容が指定されている場合がある

無料相談を利用する際には、事前に相談条件や相談範囲を確認することが重要です。

法律事務所や団体によって、相談を受け付ける対象者や内容が異なる場合があります。

たとえば、法テラスでは、相談者の収入等が一定額以下でなければならないという資力基準があります。

また、日弁連交通事故相談センターでは、自動車による交通事故の民事上の法律問題に関する相談のみを受け付けています。

したがって、自分の状況や問題に合った無料相談先を見つけるためには、事前に調べておくことが大切です。

3.相談段階では書類作成などの依頼はできない

無料相談は、あくまでも弁護士がご自身の問題について概要を把握し、最適な解決策や進め方の方向性をアドバイスすることを目的としています。

そのため、無料相談の範囲内では、書類の作成や相手方との交渉などの実際の業務はおこないません

業務を依頼する場合は、別途契約を結び、料金を支払う必要があります。

4.基本的には無料相談の予約が必要となる

無料相談を受けるためには、事前に予約をすることが原則です。

当日に相談しようとしても、弁護士がいなかったり、他の方との予定が重なっていたりする可能性が高いでしょう。

さらに、人気のある弁護士や事務所は空き枠が少ないことも考えられます。

相談したい問題に直面したら、できるだけ早く予約の連絡をすることが大切です。

5.原則として本人以外は相談ができない

無料相談では、相談者本人からのみ弁護士との相談が可能なケースが多いです。

本人以外の人が相談すると、情報が不正確だったり、本人の希望が伝わらなかったりするリスクがあります。

プライバシーや個人情報保護の観点からも、代理での相談や第三者による相談は基本的に断られることも少なくありません

ただし、刑事事件で本人が逮捕や勾留されている場合は、家族や知人が弁護士に相談することができることもあります。

本人が相談に来ることができない理由がある場合は、法律事務所に事情を説明してみるとよいでしょう。

弁護士探しから実際に法律相談を受けるまでの大まかな流れ|4ステップ

弁護士との相談はどのように進んでいくものなのでしょうか。

ここでは、弁護士探しから実際に法律相談を受けるまでの大まかな流れを解説していきます。

1.弁護士を探す

まずは、弁護士や法律事務所を探します。

【法律事務所を選ぶときのポイント】

  • ご自身の相談内容を弁護士が得意分野としているか
  • 口コミやお客さまからの評価はよいか
  • 法律事務所までのアクセスはよいか
  • 無料相談はおこなっているか
  • 費用が明瞭かどうか

これらのポイントに注意しながら、法律事務所のホームページを見ながらご自身に合ったところを選ぶとよいでしょう。

2.無料相談の予約を取る

無料相談をする際には、電話やメールで事前予約をする必要があります。

予約をするときには、どのような問題に直面しているか、どのような結果を望んでいるか、どの時間帯が都合がよいのかなどを明確に伝えるようにしましょう。

3.実際に弁護士と相談をする

そして、予約した面談日に事務所に訪問しましょう。

相談内容に関する書類や証拠などがあれば、持参するとよいかもしれません。

それらを参考にしながら、弁護士が最適な解決策を提案してくれます。

また、相談の際は事件の経緯や状況をできる限り具体的に伝えましょう。

そうすることで、より適切なアドバイスを受けることができます。

4.依頼するかどうかを決める

面談の結果をもとに、必要な場合は引き続き相談や依頼をおこなうことができます。

依頼する際には、連絡方法や頻度、費用の詳細などを事前に確認しておくことが重要です。

弁護士との無料相談を有効活用するための6つのコツ

それでは実際に、法律相談はどのように進めていけばよいのでしょうか?

ここでは、弁護士との無料相談を有効活用するためのコツ6つをそれぞれ解説していきます。

1.自分の最終的な希望を明確にしておく

無料相談をする場合は、ご自身の希望や要求を具体的に伝えることが重要です。

ご自身の問題について、どのような解決策を望んでいるのか、どのような条件を受け入れられるのかを明確にしておくことで、弁護士が適切なアドバイスや支援を提供しやすくなります

また、ご自身の希望や要求を明確にすることは、気持ちや考えを整理することにも役立ちます。

2.事件の経緯を時系列順に整理しておく

無料相談では、限られた時間内で事実関係や関係者、事件の経緯などを的確に伝えることが重要です。

必要なことをもらさず伝えるためにも、事前にあらかじめ情報をまとめておくのがおすすめです。

その際、事件の概要や関係者の氏名、証拠資料などを箇条書きでメモしておけば、相談当日に弁護士へ落ち着いて伝えることができるでしょう。

3.トラブルに関する資料は全て持参する

弁護士と話すときは、できるだけ客観的な事実を証明できる資料を用意しましょう。

たとえば、賃貸契約書や日記、財産目録や遺言書、録音や動画などがあります。

これらの資料があれば、弁護士は事実を把握しやすくなりますし、裁判に備えて戦略を立てながらアドバイスしてくれます。

4.自分に不利な事実も正直に伝える

無料相談では、弁護士に対して正直になることが大切です。

交渉や訴訟の過程で、不利な事実を隠しておくと、あとになって問題が起こる可能性が高まります。

その場合、自分の望む結果を得ることができないかもしれません。

ご自身にとって不利な事実も正直に伝えることで、弁護士は状況を正確に把握し、最善の対応策を立てることができるでしょう。

5.弁護士の話はメモに取っておく

弁護士との相談では、話された内容を忘れないようにメモを取るのがおすすめです。

法律問題には専門的な用語が多く、一般の方には理解しにくいこともあります。

メモを取らないと、相談したことを忘れてしまうかもしれません。

相談の前に、メモを取りたいという旨を伝えておけば、弁護士としては問題ありません

むしろ、メモを取ることで真剣に話を聞いてくれていると感じるでしょう。

もし、ボイスレコーダーなどで録音したい場合は、必ず事前に許可を得るようにします。

6.できる限り早い段階で相談する

法律問題に直面した際は、できる限り早く無料相談を活用するのがおすすめです。

法律問題は、早急に対処する必要があります。

問題が深刻化する前に弁護士の意見を聞くことで、問題解決に近づくことができるでしょう。

無料相談は弁護士選びに役立つ!依頼するかどうかを見極めるポイント

無料相談をするときには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

ここでは、弁護士に依頼するかどうか判断するためのポイント4つをそれぞれ解説していきます。

1.弁護士の解決策に納得感があるか

複数の弁護士に相談することは、ご自身に合った弁護士を選ぶための重要なステップです。

弁護士はそれぞれに得意分野や対応方法が異なりますので、1人だけに頼るのではなく、できるだけ多くの意見を聞くことが望ましいところです。

相談した弁護士の中から、ご自身の問題に対して最も適切な解決策や費用を提示してくれる弁護士を選んで依頼しましょう。

2.話しやすく相性が良いと思えたか

弁護士との相性は、法的な問題を解決するうえで重要な要素のひとつです。

弁護士には、穏やかな物腰の方やはっきりと物事を言う方など、さまざまな性格の方がいます。

相談者は、ご自身の気持ちや状況を理解してくれる弁護士を選ぶ必要があります。

そのため、相談をする前に弁護士のプロフィールや評判を調べてみましょう

また、相談の際には弁護士の雰囲気や印象にも注目しましょう。

無料相談の際にご自身と相性がよいと感じたら、その弁護士に依頼するのがおすすめです。

3.提示された費用が相場と比べて適正か

弁護士費用は、依頼する内容や弁護士の実績によって異なります。

弁護士費用の支払い方法には、時間制や成功報酬制などがあります。

時間制は法律相談や書類作成などの作業時間に応じて、成功報酬制は事件の結果に応じて一定の割合で支払います。

弁護士費用の目安は、日本弁護士連合会のサイトで確認できますが、実際の弁護士費用は、個々の事件によって決まります。

したがって、弁護士費用が妥当かどうかを判断するには、依頼する弁護士と事前に相談し、契約内容をよく理解することが重要です。

4.折り返しの連絡などが迅速だったかどうか

弁護士を選ぶ際には、質問に対する対応の速さや丁寧さをチェックすることが大切です。

依頼者は、法律事件に関する質問に対して、迅速かつ適切な回答を求めます。

しかし、弁護士の中には、質問に対して時間がかかる場合があります。

これは、弁護士が質問の内容を慎重に調査しているということもありますが、ほかの業務や移動などで手が回らないということもあるでしょう。

そのような場合でも、依頼者に対して「現在調査中ですので、〇〇日までにご回答いたします」といった連絡をすることは可能です。

このようなきめ細やかな対応をしてくれる弁護士であれば、依頼者の心配を軽減するだけでなく、信頼関係を築きやすいと考えられます。

弁護士との無料相談に関するよくある質問

弁護士との無料相談については、事前に把握しておいたほうがよい項目がいくつかあります。

ここでは、弁護士との無料相談に関してよくある質問についてそれぞれ解説していきます。

Q.無料相談したら必ず依頼する必要があるのか?

無料相談は、弁護士との信頼関係を築くための機会であり、弁護士の対応や提案に納得できない場合は、依頼を断ることもできます。

また、無料相談の時点で解決策が見つかった場合は、そのまま依頼をしなくてもかまいません。

Q.有料相談に比べて対応が悪いことはあるのか?

無料相談は、有料相談と同じくらい質の高いサービスです。

弁護士は、無料相談でも、法律の専門家として最善のアドバイスを提供する義務があります。

しかし、無料相談には時間や内容の制約があることが多いので、その範囲内でのアドバイスになる可能性があるでしょう。

Q.どのような服装で無料相談に行けばよいのか?

弁護士との相談では、服装に関する規則はありません。

自分が快適だと感じる服装でかまわないでしょう。

スーツなどの正装をする必要はなく、日常の用事の合間に相談に行くことも可能です。

Q.相談内容をほかの人に知られることはあるか?

弁護士は職務上知り得た秘密を守る守秘義務があります。

したがって、無料相談であっても相談内容は第三者に知られることはありません。

相談内容は厳重に管理され、相談者のプライバシーが保護されます。

事件の解決に向けて最適な解決策を提案しもらうためにも、できる限り詳細な情報を提供することが重要です。

Q.無料と言っているけれど本当は費用がかかるのでは?

「無料相談」と明記されている以上、相談に対して費用が発生することはありません。

しかし、相談時間を大幅にオーバーした場合や、実際に正式な依頼が発生した場合には費用がかかることがあるでしょう。

そのため、無料相談前には制限時間や弁護士費用について確認しておくのがおすすめです。

さいごに|ベンナビなら無料相談に対応している弁護士を簡単に探せる!

法律トラブルを抱えている場合、早い段階で弁護士に相談しなければ思わぬ事態に発展する可能性があります。

法律トラブルが発生したら、法的手続きや証拠資料集めなどさまざまな準備をおこなわなければなりません。

ただ、法律トラブルに関する全ての手続きをご自身でおこなうのは難しいものです。

そのため、法的手続きの必要が出てきた段階で迅速に弁護士に相談する必要があるでしょう。

弁護士に依頼することで面倒な手続きを一任でき、当事者同士のトラブルにも迅速に対応してもらえます。

そして、弁護士などの法律の専門家を探す方法のひとつに「ベンナビ」の活用があります。

ベンナビは、さまざまな法律問題を解決するために、分野ごとに知識と経験をもつ弁護士を紹介するポータルサイトです。

全国の各法律分野に強い弁護士が登録されており、自宅や職場から近い弁護士を簡単に検索することが可能です。

地域や相談内容などの条件によって、ご自身に合った弁護士を探せます。

さらに、平日の昼間に相談できない方のために夜間・休日の相談や、オンラインでの相談も可能な法律事務所もあります。

法律トラブルが発生した場合には、なるべく早めに弁護士へ相談してみることをおすすめします。

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この記事の監修者
アシロ社内弁護士
この記事は、株式会社アシロの「ベンナビ相続編集部」が執筆、社内弁護士が監修しました。
ベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)編集部
編集部

本記事はベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。 ※本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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