法律トラブルに巻き込まれた際には、弁護士によるサポートが欠かせません。
しかし、どのような基準で選べば良いのか、どのように探せば良いのかわからない方も少なくないでしょう。
本記事では、弁護士選びのポイントや弁護士の具体的な探し方などについて解説します。
段階ごとにチェックポイントを説明しているため、弁護士に相談する前に本記事を確認しておきましょう。
弁護士選びを始めるにあたり、まずは以下のポイントを整理することから始めましょう。
【弁護士選びを始める前に整理すべきポイント】
自身の状況や希望を整理することで、どの弁護士に相談すべきかが明確になります。
また、現状を整理しておくことで、弁護士への相談・依頼もスムーズにおこなえるでしょう。
数多くの中から弁護士・法律事務所を絞り込むにはどうしたら良いのでしょうか。
ここでは、相談先となる弁護士を決めるためのポイントについて確認しましょう。
法律トラブルは離婚、相続、労働問題、交通事故、債務整理、債権回収、刑事事件など多岐にわたります。
そのため、自分の悩みに関する事件に注力して取り組んでいる弁護士を選ぶことが重要です。
法律事務所のWebサイトや弁護士紹介ページなどで弁護士の得意分野を確認しましょう。
できる限り納得のいく結果に近づけるために、その分野で実績・経験のある弁護士に依頼するのが重要です。
過去に多くの事案を取り扱ってきた弁護士であれば、その経験を生かして適切なアドバイスや戦略を提案してくれるでしょう。
Webサイト上の解決実績を確認したり、これまでの出版物を調べたりするのもおすすめです。
弁護士に依頼したあとも、必要に応じて面談や打ち合わせをすることになります。
そのため、できる限り自宅や勤務先などから通いやすい場所にある事務所を選ぶことをおすすめします。
なお、相手方の住所地が遠方の場合は、相手方の地域にある弁護士に依頼するほうが良いケースもあります。
まずは最寄りの弁護士に相談して、今後、どうしたほうが良いのかを検討するのが望ましいでしょう。
本来、法律相談は有料ですが、特定のトラブルに限り無料相談に応じている法律事務所も多くあります。
無料相談を上手に活用すれば、弁護士同士を比較できたり、トラブル解決の糸口を知れたりします。
まずは、無料相談に対応している事務所を優先的に検討するのがおすすめです。
弁護士は、弁護士法や日弁連・弁護士会の会規などに違反すると懲戒処分を受けることがあります。
そのため、過去の懲戒処分の有無をチェックし、信頼できる弁護士を選択することが大切です。
弁護士に対して法律事務を依頼しようとする場合には、日弁連や所属の弁護士会に問い合わせることで懲戒処分歴の有無(但し、開示対象となる処分歴に限る)を教えてもらえます(なお、開示請求料がかかります。)。
弁護士と相談する際は、その弁護士が信頼できるかどうかを確認しましょう。
ここでは、自分にとって適切な弁護士かどうかを見極めるためのポイントを解説します。
経験や実績が豊富な弁護士であれば、相談内容からある程度の見通しを説明してくれます。
そのような弁護士の見通し、解決方針、解決策などに納得ができるかどうかをよく確認しましょう。
提案された方針が自分の希望と一致しない場合、不満につながる可能性があるため注意が必要です。
法律トラブルは専門性が高く、難しい専門用語も多く使われます。
しかし、専門用語ばかりで説明をされると、相談自体がストレスになってしまう可能性が高いです。
専門用語の意味を補足してくれたり、わかりやすく言い換えたりしてくれる弁護士を選ぶと良いでしょう。
法律トラブルを解決するためには、弁護士との信頼関係を構築することが重要です。
そのため、相談者の悩みや不満を丁寧に聞いてくれる弁護士を選ぶのが望ましいです。
また、悩みを丁寧に聞いてくれる弁護士は、相談に応じた具体的なアドバイスもしてくれるでしょう。
弁護士に依頼する際の費用は、多くの人にとって大きな懸念材料となります。
そのため、着手金、報酬金、実費などの内訳まで説明してくれる弁護士のほうが安心できます。
また、トラブルを防止するため、追加料金の有無や経済的利益の定義などの説明も受けておきましょう。
任意交渉、裁判手続、ADR(裁判外紛争解決手続)などのように、法律トラブルの解決策は複数あります。
ただし、それぞれの解決策にはメリットだけでなく、リスクやデメリットがあるので注意が必要です。
相談者にとって不利益なことも十分説明してくれる弁護士を選ぶのが望ましいでしょう。
法律トラブルを弁護士に相談したら、その弁護士に依頼するかどうかを判断しましょう。
ここでは、実際に相談をしたあとに、どのような観点で弁護士を選ぶべきかについて解説します。
弁護士との信頼関係は、法律トラブルを解決するためには欠かせません。
そのため、相談しにくい、説明がわかりにくい、話を聞いてくれないなどがあれば避けるべきでしょう。
反対に、コミュニケーションが取りやすい、不安が少ないと感じた弁護士は信頼がおけると判断できます。
弁護士には、物腰が柔らかい方やハッキリと伝えてくれる方などさまざまなタイプの方がいます。
このような弁護士の人柄、雰囲気、印象などは、相談者の好みによって評価が変わるものです。
相談をした際に弁護士のタイプを確認し、自分と相性が良いと感じる弁護士に依頼しましょう。
時間的な余裕がある場合は、できる限り複数の弁護士に相談するのがおすすめです。
弁護士の方針や経験は一人ひとり異なるため、複数に相談することでより適した弁護士を見つけられます。
そして、それぞれの方針、提案、費用などを比較し、自分の希望や条件に最も合う弁護士に依頼しましょう。
ここでは、具体的な弁護士の探し方について解説します。
ベンナビは、特定の法律分野ごとに弁護士を探せるポータルサイトです。
離婚、相続、労働問題、刑事事件、交通事故など、さまざまな分野の弁護士を探すことができます。
また、初回無料相談、オンライン相談可能、休日相談可能などで事務所を絞り込むことも可能です。
以下のページから、相談内容・法律トラブルに合わせて弁護士・法律事務所を探すようにしましょう。
地域の弁護士会によっては、相談者の悩みに応じて弁護士を紹介する「弁護士紹介制度」を実施しています。
紹介してくれる法律分野は離婚・親族、遺言相続、労働問題、借金問題、消費者問題など多岐にわたります。
なお、条件に合う弁護士が見つからない場合は、紹介を断られる可能性があるので注意しましょう。
GoogleやYahoo!などで検索し、直接、法律事務所を探すのもひとつの方法です。
検索のポイントは、「地域名・駅名」「法律トラブル」「弁護士」などの単語を組み合わせることです。
たとえば「大阪 ITトラブル 弁護士」と検索すれば、大阪のITトラブルに詳しい弁護士を見つけられます。
そして法律事務所のWebサイトを見て、弁護士の注力分野や経歴、解決実績などを確認すると良いでしょう。
弁護士に依頼した経験がある友人や知人がいるなら、その人から紹介してもらうのもおすすめです。
弁護士の人柄や対応などを詳しく聞ける可能性が高く、初めて相談する場合でも安心感があるでしょう。
ただし、相談者の悩みと弁護士の得意分野が一致しないなどのリスクもあるため注意が必要になります。
ここでは、弁護士選びで失敗しないために知っておくべき注意点を3つ紹介します。
弁護士を選ぶときは、法律事務所の知名度や規模だけを基準にすることはおすすめできません。
有名で大きな法律事務所には多くの弁護士が在籍しており、さまざまな法律トラブルに対応できます。
しかし、依頼した法律トラブルに対応してくれるのは、その事件を担当することになった弁護士です。
そのため、担当の弁護士に十分な実績や経験があるか、印象や雰囲気が良いかなどをよく確認しましょう。
弁護士費用の安さだけで弁護士を選ぶこともおすすめできません。
弁護士費用が安いということは、追加料金が発生するなど、何かしらの事情があると考えられます。
明らかに費用が安い場合には、追加料金の有無を確認したり、口コミや評判を調べたりしておきましょう。
法律事務所によっては、相談に乗ってくれる弁護士と事件を担当する弁護士が異なる場合があります。
途中で弁護士が変わってしまった場合、相談時に期待していた結果にならない可能性が高まります。
無料相談の段階で、その弁護士が実際の事件まで担当してくれるのかを確認しておきましょう。
弁護士選びは、法律トラブルを解決するための鍵となります。
そのため、弁護士の得意分野・経歴・実績、事務所へのアクセスの良さなどを踏まえて選ぶと良いでしょう。
また、弁護士との信頼関係や相性なども重要になるため、無料相談を上手に活用することをおすすめします。
無料相談に対応している弁護士を効率よく探すなら「ベンナビ」を利用することをおすすめします。
ベンナビであれば相談内容や地域を選択するだけで、近くの弁護士・法律事務所を探すことが可能です。
まずはベンナビで弁護士・法律事務所を探して、法律トラブルの相談をすることから始めてみましょう。
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