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相続に対するイメージは?不安に感じていることは?相続未経験者500人を対象に調査

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親が高齢になってくると、「相続」について考えることも増えるでしょう。

初めての相続においては「手続きが面倒くさそう」「トラブルになったらどうしよう」など、不安なことも多いはずです。

しかし、相続はほとんどの方がいつかは経験するため、少しずつでも準備をしておくことが望ましいでしょう。

今回は、相続を経験したことがない方を対象に、相続に対するイメージや、相続についてどんな不安があるかを調査しました。

これから相続を控えている方が、相続相談をどこにしているかも調査したので、ぜひ参考にしてみてください。

【調査概要】

調査対象:相続を経験したことがない方(500人)

回答者の年代割合:20代(10%)30代(22%)40代(32%)50代(23%)60代(13%)

調査日:2024年3月7日

調査方法:「Freeasy」を用いたインターネットリサーチ

相続に対するイメージは「手続きが大変」「面倒くさい」が多い

相続にどんなイメージがありますか?

まずはじめに、「相続」に対してどんなイメージがあるかを調査しました。

その結果、「手続きが大変」(321人)と回答した方が一番多く、「面倒くさい」が296人、「トラブルが多い」(217人)という結果でした。

相続を経験したことがないだけに、「手続きが大変」や「遺産分割でもめそう」、「税金が多くかかりそう」など悪いイメージからくる不安があることがわかります。

一方で「自分にはまだ関係ない」と回答した人は68人と一定数いました。

相続に対する不安第一は「手続きがわからない」

相続に対して不安はありますか?

次に、相続に対してどんな不安があるかを調査しました。その結果「どんな手続きがあるかわからない」が245人で最多になりました。

そのほかの不安をみていくと、「相続税をどれくらいとられるのかわからない(184人)」、「どんな準備をしておけばよいかわからない(173人)」、「何を相続するのかがわからない(162人)」など、わからないことに対しての不安を感じている方が多いように感じます。

手続きや税金については、事前に調べておくこともできるので、やっておくと少しは不安が軽減されることがあるかもしれません。

親と相続について話したことが「まったくない」が約半数

相続について不安を抱えている方の中には「そろそろ親と相続の話をしないと…」と考えている方もいるでしょう。

そこで、実際のところ、どれくらいの方が「相続」について、親と話す機会を持っているのかを調査しました。

親と相続について話したことはありますか?

調査した結果、「よく話す(約2%)」「時々話す(約15%)」と答えた方は2割にも満たず、「まったく話さない」と回答した方が約半数を占めました。

多くの方が、相続について親と話せていないことがうかがえます。

親と話さない理由一位は「切り出しにくい」

次に、前の質問で相続について「まったく話さない」と答えた247人に、なぜ話さないかを調査してみました。

話していない理由はなんですか?

その結果、親と相続について話さない理由は「切り出しにくい(74人)」が最多でした。

次いで「遺産がなさそうなので必要ない(71人)」「まだ元気なので話す必要がない(66人)」「話す時間がない(51人)」と答えた方が多くなっています。

話しづらい話題ということもありますが、親も子もそれぞれ家庭を持っていると、なかなか話す機会を持ちづらかったり、まだ先のことだと思って必要性を感じていなかったりする方も多いようです。

親と話した話題は「財産の内容」についてが最多

続いて、相続について親と話したことがある方が、どんな内容について話しているのかを調査しました。

どんな話題について話しましたか?

親と話した内容の中で、一番多かったのは「財産の内容について(不動産や遺産、借金などどのようなものがあるのか)」で110人でした。将来どんなものを相続するのかは一番気になるところですよね。

「あとあと確認してみたら、借金や未払いの税金が発覚した」といったケースも可能性としてはあります。

負の遺産も相続の対象になるため、事前に相続する財産の内容について把握しておくことはとても大事なことではないでしょうか。

そのほかに多い話題としては、「相続の配分について(誰がどのくらい相続するのか)(63人)」、「不動産の扱いについて(59人)」、「相続税について(48人)」がありました。

不安があっても大多数の方が「相談していない」

相続に対する不安を誰かに相談しましたか?

相続に対して何らかの「不安がある」と答えた416人の方に、その不安を誰かに相談したかを調査しました。

すると、「相談したことがない」と回答した方が294人で一番多い結果になりました。

さまざまな不安があったとしても、行動には移していない方が多いことがわかります。

親には「切り出しにくい」話題なうえ、「面倒くさい」イメージも多いことから、行動には結び付きづらいのかもしれません。

一方、相談した先で多かったのは、「兄弟・姉妹」で51人、次いで「親族」が38人、「配偶者」が31人となりました。状況把握なども含め、まずは家族間で話し合うことが多いのでしょう。

調査結果のまとめ

「相続」に対するイメージはネガティブなものが多く、わからないことが多いため、漠然と不安に感じてはいるが、なかなか話題にしづらいと感じる人が多くいました。

また、相続について不安を感じていても「相談していない」方がたくさんいることもわかりました。

相続に関しては、事前に家族間で話したり、自分で調べられることは調べたりするほか、専門家に相談するなど、できることはいろいろあります。

相続についての事前準備をおこなうことで、不安が解消されたり、のちにスムーズな相続につながったりする可能性が高まります。

相続についての不安がある方は、切り出しづらいと放置せず、まずは身近な人と話してみるなど第一歩を踏み出してみましょう。

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ベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)編集部
編集部

本記事はベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ相続(旧:相続弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。 ※本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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