清流のまち法律事務所

「一番弁護士が求められている地域で働きたい」との想いから、岐阜県各務原市に事務所を開設された小林先生。
元陸上自衛隊出身の弁護士という異色の経歴を持ち、司法過疎地の人々を救い出す小林先生の背後にある想いとは一体何なのか？深く掘り下げました！

「悩む誰かを助けたい」その熱い思いから司法過疎地に立ち向かう弁護士

――今回インタビューにあたり、事前にご経歴を拝見して本当にびっくりしましたが、小林先生は元陸上自衛隊員だったとのことで、なぜそこから弁護士に転身されようと思われたのですか？

昔から人の不安や悩みを聞き、相談に乗ったことで相手が喜んでくれることが多かったのですが、陸上自衛隊にいた時も同様に同僚から家族の問題や、パワハラの相談を受けることが多くありました。そんな時ふと、法律を知らなければこうした問題を具体的に解決できないと思いました。
「法律の知識があれば、もっと誰かを助けられる。」と思い弁護士を志しました。

――先生のホームページの中で、「困っている方を助けたい」と綴られていましたが、それをそのまま実践するために、自身で北海道富良野の司法過疎地に身を置かれたのはまさしく有言実行で、非常に素晴らしいなと感銘を受けました。

ありがとうございます（笑）司法過疎地では、弁護士が少ないため、年間約200件さまざまな相談を受けてきましたが、その経験が今にも活きていると思います。

【年間相談約200件】弁護士が不足する司法過疎地での経験

――年間約200件！もちろん、他の仕事と並行してだと思うのですが、すごい数ですね…。本当に武者修行という例えが適切かどうかわからないですけど、求められている場所で相談を受けて来られたと。

いえいえ、それでもまずはこれだけの案件を貰える環境がありがたいです。

――ちなみに、これまでどういったご相談が多かったのでしょうか。

 家事事件や民事事件が多かったですね。家事事件というと、相続や離婚、民事事件だと金銭の貸し借りといったようなものです。
やはり、人間の感情やこれまでの関係が複雑に絡み合う事件、相談者や相手、その他の背景を理解しないとなかなか解決できないような事件が多かったですね。

――ただそのような困難な事件を潜り抜けた先生だからこそ見えてくる事件の解決方法がありそうですし、難解な事件ほど解決した時のやりがいが断然に大きいと思います。

そうですね。当事者の気持ちが強く絡む分野なので大変ですが、やりがいも大きかったですよ。
そうした難しい問題に、正面から向かい合って解決することで、経験を積みましたし、大きな喜びも感じました。

 ――過疎化する地域では、医師はもちろん、弁護士も少ないのですね…。

相談できる弁護士がおらずに、そのまま泣き寝入りしている方もいらっしゃいます。
少しでもそんな方々のお力になれれば良いなと思い、日々仕事に取り組んでおります。

【弁護士は2名だけ！？】岐阜県各務原市に事務所を開設した理由

――小林先生が、岐阜県各務原市に事務所を開設されたのにもそうした想いがあったからなのでしょうか。

 はい。もともと地元だったこともありましたが、その当時務原市には、弁護士が2名しかいなかったんですね。

 ――2名だけですか？

そうなんです。県庁所在地である岐阜市に法律事務所が集中していたのですが、各務原市に弁護士の数が圧倒的に少ないというのもあって、この地に開業しました。
 開業当初は、知名度もないので「そんなにお問い合わせは来ないのだろうな」と覚悟していたのですが、実際に開業してみると、予想以上に多くの方にお問い合わせいただいたので、驚きましたが、本当にありがたかったですね。

 ――それだけニーズがあったんですね！その後地域に密着して活動されてきた小林先生ですが、寄せられた口コミも高評価のものばかりでした。

ありがとうございます（笑）依頼者様から本当に嬉しい言葉をいただくことが多く、感謝しています。
他の事務所で門前払いされてしまったと来られる方もいて、解決できたときに喜んでもらえたことなどが嬉しかったです。
また返答が早く定期的に連絡ができて安心できると言っていただけたこともありました。こういったコミュニケーションの部分は常に大切にしています。

大切にしているのは傾聴。自分が依頼者ならどう思うか？客観的な視点

――ずばり、小林先生が依頼者からの満足度が高い理由についてお伺いしてもいいですか？

依頼者の満足度はもちろんですが、依頼者の目指すゴールと、弁護士の目指すゴールの目線を合わせることが重要です。そのために、依頼者のお話をじっくり聞く姿勢を大切にしています。

 ――なるほど、最終目的地にズレがあると、信頼関係に影響するだけでなく、望んだ解決にたどり着けなくなってしまいますよね。

そうなんです。法律トラブルの解決は最終的に金銭の支払いに落ち着くことが多いですが、必ずしも金銭が目的ではありません。
単に裁判に勝ちたい、お金がほしいというわけではなく、依頼者が本当に望んだ解決があります。その部分をしっかりヒアリングしています。そのために、シニアライフカウンセラーや夫婦カウンセラー、認知症サポーターの資格を取得して、傾聴やコーチング等も勉強してきました。

――小林先生がこうした部分を重視されているのも、これまでに培ってきた経験が関係しているのでしょうか。

そうですね。経験もあるかもしれませんが、自分が依頼者の立場だとどう思うか？ということも常に考えています。

 ――弁護士と聞くと、相談するまでにハードルを感じる方もまだ多いと思います。いくらベテランでも、横柄な態度だと相談しにくいですよね。小林先生は、徹底した相手目線を心掛けていらっしゃるのですね。

はい、大切にしています。

――最後に、弁護士への相談をためらっている方へメッセージをいただけますか？

 弁護士への相談にハードルを感じている方も大勢いらっしゃると思います。
 ただ、何ができるかわからない段階でも相談してほしいと思います。追い込まれてしまってからだと、遅い場合もあります。
 当事務所では、相談者とのやり取りは全て私が対応しています。無理に依頼を迫ることはありませんし、初回の面談も無料です。
 話しやすいように工夫していますので、是非安心して相談してみてください。