ご依頼をきっかけにスムーズかつ最善の解決に至った事例②

遺留分

依頼前の状況

妻が亡くなったGさんからのご相談
Gさんと妻の間には子どもがいなかった為，Gさんのほか，Gさんの妻の兄弟10人が相続人となりました。10人兄弟のうちただ1人を除く９人からは，「夫であるGさんが財産を取得していい」という内容のお返事を取り付けることができました。
しかし，10人兄弟のうちのHさんだけは，こちらから何度手紙を送ってもまったく返事がなく，遠方に住んでおられたため訪ねることもできず，それ以上何も話が前に進まなくなってしまったので，ご相談に来られました。

依頼内容

10人兄弟のうち９人から，「夫であるGさんが財産を取得していい」というお返事の内容について，正式な書面として作成していただきました。
また，Hさんとの関係では，それ以上の長期化を避けるために，家庭裁判所に遺産分割審判の申立てをしました。通常であれば，まずはHさんの住所地にある裁判所へ調停（話合いの手続）を申し立てることが多いのですが，このケースではGさんの妻の最後の住所地にある（つまり，近くの）家庭裁判所にこれまでの経緯を詳しくご説明して，話合いでの解決はそもそも望めないので，裁判所において直ちに審判していただきたいと申し入れました。

対応と結果

裁判所もこちらの立場に同調して，Hさんに対する審判を行うために連絡を入れてくださったところ，Hさんからようやく返答があり，「遺産は受け取らない」という回答を得られました。その結果，Gさんが遺産のすべてを相続することができました。
ご依頼前は手詰まり状態になってしまっていましたが，ご依頼いただいたのち数ヶ月のうちに，最良の解決に至ることができました。

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