お悔やみの言葉には敬語のような一般的な言葉遣いはもちろん、故人が信仰していた宗教や宗派によって、それぞれ異なる言い回しなどがありますので、この記事では状況別で用いると良いお悔やみの言葉の文例をご紹介いたします。
早速、お悔やみの言葉として参考になる文例を確認してみましょう。
なんと言葉をかけてよいか迷ったときなどは、これらの言葉を使えばマナー違反にもならないのでよいでしょう。家族葬においては、親族または気心の知れた方のみの参加となりますので、親しき仲にも礼儀ありということを思い出していただきつつ、自然な言葉でお伝えになることをお勧めいたします。
この度は、心からお悔やみ申し上げます |
この度は、誠にご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます。 |
この度は、思いがけないことでさぞかしお力落としのこととお察しいたします。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 |
このたびは、思いがけないことで、さぞ、お力落としでございましょう。心からお悔やみ申し上げます。 |
この度は思いがけないお知らせをいただきました。ご家族の皆さまは、さぞかしご無念のことでございましょう。お察し申し上げます。私に出来ますことがありましたら何でもお手伝いいたしますので、何なりとお申しつけ下さい。 |
○○ちやんが亡くなられたと聞き、急いで駆けつけてまいりました。こんな悲しいことはありません。お察しいたします。 |
このたびのご不幸、まことに残念でなりません。どうかお力落としなさいませんように。 |
このたびは、誠にご愁傷さまでございました。どうかご霊前にお供えください。 |
このたびは、思いもかけないことで、謹んでお悔やみ申し上げます。 |
本当に残念なことで、心からお悔やみ申し上げます。お参りさせていただきます。 |
○○様のご生前は大変お世話になりました。何のご恩返しもできないうちにお亡くなりになられ、誠に悔やまれてなりません。
入院中にお見舞いに行けなかった場合は、わざわざ理由を説明しないのがマナーです。ただ、簡潔にひとことお詫びをしておくと良いでしょう。
誠に残念なことでございます。どうかご看病疲れの出ませぬように・・・。 |
ご入院中はお見舞いにも伺いませずに失礼いたしました。 |
この度は誠にご愁傷さまでございました。ご冥福をお祈りいたします。 |
心からお悔やみ申し上げます。ご生前中は、何かとお世話になりまして、ありがとうございました。 |
ご尊父さまには、ご養生の甲斐もなくご逝去なさいましたそうで、皆さまのご胸中はいかがなものかと、お察しいたします。 |
この度は、お母さまがお亡くなりになられましたそうで、さぞやお力落としのことと深くお察し申し上げます。ご病気中はお見舞いにも伺いませんで残念でなりません。お取り込み中のこととは存じましたが、とりあえずお悔やみにまいりました。皆さまにもよろしくお伝え下さい。 |
本当に突然のことでびっくりしました。お母さまにはこれまでにいろいろと教えていただきました。それなのにこんな悲しい時を迎えなくてはならないと思うと残念でなりません。どうぞお悲しみのあまり、お体をこわされないよう大切にして下さいませ。 |
この度は、とんだことになりまして、言葉もありません。もうあの元気なお姿を拝見できないと思いますと心が痛んでまいります。これまで大変にお世話になりまして、いつかはご恩返しをと思ってまいりましたのに。それが心残りでございます。 |
先日、病院にお見舞いに伺いましたときには、ついついお話がはずんでしまいお元気になられたようにお見受けしておりましたのに…。ご家族の方々の看病のかいもなく亡くなられるなんて、とても本当とは思えません。皆さまのお悲しみをお察しいたします。 |
「皆様のご看病の甲斐なく、本当に残念なことです。心よりお悔やみ申し上げます。先日、お見舞いにうかがったときはとても元気そうにしていらっしゃったのに、残念でなりません。」 |
「思いがけないご不幸、ご愁傷様でございます。入院中とは伺っておりましたが、すぐに退院されると信じ、お見舞いにもうかがいませんでした。大変失礼いたしました。心より、お悔やみ申し上げます。」 |
事故で急死された場合はあまりに突然のことで遺族は大変大きなショックを受けているはずです。この場合、あえて通夜・葬儀の場で慰みの言葉を述べないのがよいですね。
突然の出来事で、さぞかしお嘆きのことでしょう。お悔やみの申し上げようもございません。 |
「突然のことで、なんと申し上げてよいか言葉もありません。心からお悔やみ申し上げます」 |
思いもかけないお知らせをいただきまして、まだ信じられない気持ちでございます。 |
突然のことで、何と申し上げてよいものかわかりませんが、心からお悔やみ申し上げます。 |
思いもかけないご災難でさぞかしお嘆きのことでしょう。私に出来ますことでしたら何なりとお申しつけ下さい。 |
思いがけない事故で、ご主人さまがお亡くなりになったと承り、駆け付けてまいりました。まさかという驚きで一杯です。あのように立派な方を事故で失うなどとは、残念でなりません。 |
私で出来ますことがありましたら、手伝わせていただきます。ご遠慮なく申しつけて下さい。 |
「このたびは突然のことで、いまだに信じられない思いでございます。なんとお慰みしたらよいのかわかりませんが、心よりお悔やみ申し上げます。」 |
「あまりに思いがけないことで、いまだにまさかという気持ちでいっぱいでございます。おつらいこととは存じますが、どうぞお気持ちをしっかりお持ちくださいませ。心からお悔やみを申し上げます。」 |
「どんなにかお力落としのことと思いますが、お子さまのためにも、どうぞお気をしっかりとお持ちください。 心からお悔やみ申し上げます」 |
「このたびはまことにご愁傷様でございます。このような素晴らしいご家庭をともに築かれた○○様とのお別れは、本当にお辛かったと思います。しかし、お子様のためにもどうぞお心を強くお持ちなってご自愛ください。心からお悔やみ申し上げます。」 |
「このたびは突然のご不幸、ご愁傷様でございます。長年付き添われてきた奥様のことを思いますとお慰みの言葉もございません。どうぞ体を大事にされお心を強くお持ちになるようお願い申し上げます。」 |
この度は、誠にご愁傷様です。長年連れ添った奥様とのお別れ、どんなにかお辛いこととお察しいたします。 心からお悔やみ申し上げます |
「このたびはまことにご愁傷様でございます。このような素晴らしいご家庭をともに築かれた○○様とのお別れは、本当にお辛かったと思います。しかし、お子様のためにもどうぞお心を強くお持ちなってご自愛ください。心からお悔やみ申し上げます。」 |
「このたびは突然のご不幸、ご愁傷様でございます。長年付き添われてきた奥様のことを思いますとお慰みの言葉もございません。どうぞ体を大事にされお心を強くお持ちになるようお願い申し上げます。」 |
「この度のご不幸、もう胸がつぶれる思いです。 どんなにお辛いことかと思うと、お慰めの言葉もありません。心よりお悔やみ申し上げます」 |
「このたびは本当にご愁傷様でございます。ご祖母様、ご両親の心中を思うとお慰みの言葉も見つかりません。心からお悔やみ申し上げます。」 |
「このたびのご不幸、まことに残念でなりません。これからの成長が楽しみだったでしょうに、さぞかし無念なことと存じます。お力落としのことと思いますが、どうぞご自愛くださいませ。心からお悔やみ申し上げます。」 |
○○様は将来をとても期待されていた方でしたのに、本当に残念でなりません。 |
この度はご愁傷様でした。これからが楽しみな方だったのに、本当に残念です。心からお悔やみ申し上げます |
「天寿をまっとうした「おめでたい」「年に不足はない」「大往生であった」などの発言はマナー違反です。葬儀の参列者にはご高齢の方も少なくないので、そういった方のお気持ちにも配慮しましょう。
「もっと長生きされて、いろいろなことを教えていただきたかったです。心よりお悔やみ申し上げます」 |
この度は誠にご愁傷さまでございます。○○さまには、これからも長生きしていただきたかったのに、残念でなりません。ご家族の皆さまには、さぞお力落としのことでございましよう。心からお悔やみ申しあげます。 |
「このたびはご愁傷様でございます。○○様には長生きして人生の先輩として、これからもご指導いただきたいと思っておりましたのに残念でなりません。心からお悔やみ申し上げます。」 |
「思いがけないお知らせをいただき、驚いております。つい先日もお元気な姿を拝見したばかりでしたから、もっと長生きされると思っておりました。残念でなりません。どうかお力落としなさいませんように。」 |
会社で、いつもご主人さまにお世話になっておりました○○と申します。さきほどお電話をいただき、とりあえずとんでまいりました。あんなにお元気でいらっしゃいましたのに、とても信じられない思いでございます。これからご活躍されようというときだけに、さぞかしお力落としのことでございましょう。社の者も仕事がすみ次第駆けつけると思いますが、私どもで出来ますことがありましたら、何なりとおっしゃって下さい。 |
会社の同僚の××でございます。この度は突然のことで、さぞかしお力落としのこととお察し申し上げます。人望のある○○さんだっただけに、社内でも皆悲しんでおります。 |
お悔やみの言葉にはさまざまなものがあり、中には宗教ごとで決まった言い方やマナーものいくつか存在しています。それぞれにあった適切なお悔やみの言葉やそのマナーについても知っておくとよいでしょう。
【仏式でのお悔やみの言葉】 |
「心より、ご冥福をお祈り申し上げます。」 |
「ご冥福をお祈りします」という言葉は葬儀などでよく耳にする言葉なので、とっさの時などについ言ってしまいがちですが、「ご冥福」というのは仏式葬儀の用語となるため、神道やキリスト教の葬儀においてはこの言葉は通常使いません。故人の信仰している宗教によってはマナー違反となってしまうので訃報を聞いてすぐのときなど、故人の宗教や宗派がわからないときにはできるだけこの言葉を使うのは避けたほうがよいでしょう。 |
【神道でのお悔やみの言葉】 |
「御霊の安らかならんことをお祈り申し上げております。」 |
「拝礼させていただきます」 |
神式の葬儀においては故人が亡くなった後にその霊を霊璽(れいじ※仏式葬儀でいうところの位牌にあたるもの)に移すという遷霊祭という儀式が執り行われます。神式葬儀でのお悔やみの言葉は上記のような言葉となります。 |
【キリスト教でのお悔やみの言葉】 |
○○様が安らかな眠りにつかれますよう、心よりお祈り申し上げます。」 |
○○様の御霊が安らかにとお祈りしますとともに、神様の御許にお導きがあらんことをお祈り申し上げております。 |
キリスト教において死は永遠の命のはじまりであるとされているため、故人の死を悲しむような「ご愁傷様でございます」や「お悔やみを申し上げます」といった、お悔やみの言葉は不要とされています。 |
たいへんおもてなしにあずかりました。今夜は勝手ながら、この辺で失礼します。 |
中途で失礼とは存じますが、これで引き取らせていただきます。どうぞお許しください。 |
このたびは、本当に思いがけないことで誠に残念でございます。あいにく、出張予定が入っており、お通夜にはお伺いいたすことができません。戻りましてから、あらためて弔問に伺わせていただきます。 |
このたびは、誠にご愁傷さまでございます。あいにく祖父の法事で遠方に来ておりますので、明日のお葬儀には出席がかないません。どうぞ失礼をお許しください。 |
「この度は……」で頭を下げるだけというのも場合によっては有効です。たとえ言葉にならなくても、弔意を表すのは「態度」です。
ここでは、お悔やみの言葉を言う際に気をつけるべきポイントをご紹介していきます。
1:手伝う意志を伝える
故人と親しかった友人や会社の上司(同僚)の方は、遺族にお悔やみを述べる際に「お手伝いできることがあれば遠慮なく申しつけて下さい」と言うのがマナーとされています。
2:相談相手を名乗りでる
例えばご近所同士で親交がある場合は、相談相手になってあげたり、細かな仕事を手伝ってあげるとよいかと思います。
3:多くを語り過ぎない
悲しみの中にいる遺族にお悔やみを述べるのは難しいものです。日ごろ親しくしていればいるほど言葉少なに挨拶したほうが良いでしょう。
4:初対面の場合はまず自己紹介
もし遺族の方と初対面であれば、自己紹介をしてから控え目にお悔やみを述べます。
5:長生きされたは禁句
お年寄りを亡くされていた場合は「長生きをされたのですからおめでたいことで…」などの言葉を使ってはいけません。
6:同い年程度の子供の参加はできれば控える
もし子供を亡くされた遺族であれば、同じ年齢の子供を連れての弔問は、相手を悲しませることになる場合がありますので、控えた方がよいでしょう。
7:事故の様子は尋ねない
交通事故などの事故死の場合、死因や事故の様子などを尋ねたりするのはマナー違反ですので止めましょう。
結婚式では「別れる」「切れる」といった言葉は使ってはいけないマナーがありますが、お悔やみの言葉においても使わないほうがよい忌み言葉が存在します。
遺族の気持ちを考えれば、忌み言葉はできる限り使わないよう心がけたいものですので、「葬儀では避ける忌み言葉と縁起の悪い8種類のNGワード」を参考に、忌み言葉にはどのようなものがあるかを確認しておきましょう。
お悔やみの言葉は以上になります。
もし欠席する場合のお悔やみ文例はご紹介しましたが、お悔やみ電報(弔電)などで言葉を送りたい方もいらっしゃると思いますので、下記のお悔やみ電報の詳しい内容を記載いたしましたので、必要に応じてご覧頂ければと思います。
【関連記事】お悔やみ電報(弔電)の文例|遺族別で分けるべき文例200種
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